白昼夢


練習の休憩時間、さっきまで色々な奴と話していたはずなのに、気付くと俺は木陰の中に世良と2人きりになっていた。

ちょっと離れた場所で皆が何か真剣に話しているようだったが、蝉の鳴き声に遮られ俺達の元まではその声は届いてこなかった。

気になりつつも、ふと世良のほうを向こうとしたら
「…ねぇ、ドリさん」
と急に声をかけられた。

「…うん?どうした、世良?」

「俺、ドリさんの事が好きッス。」

「何だよ、急に…俺も好きだよ?」

「俺の方がもっともっと好きッス!もう…この宇宙の中で1番ドリさんが好きッス!!」

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そう、言い終えると間髪を容れずに
「…俺はお前を食べちゃいたいくらい好きだよ」
とドリさんから返ってきた。

いつもと変わらない、落ち着いた物腰のまま返され少しドキッとした。
でも、負けじと何か言い返そうとしたけど、その口はドリさんの口唇によって塞がれてしまった。

真夏のほんの数秒の出来事だった。
口唇と口唇の触れる本当に軽いキスだった。

そんなことをサラリとやってのけたドリさんはその行為の後、俺と目が合うと軽く微笑んでいた。
その後は、まるで何もなかったかかの様にスッと立ち上がると平然とみんなの輪の中へと向かっていった。

俺はドキドキしながらもウルサいくらいの蝉の鳴き声と最後の微笑みに酔いしれながら、いつまでもドリさんを目で追っていた。






** あとがき **

久々のドリセラ!
最近、ドリセラが本当に大好きです(´∀`*)

例え、マイナーだろうとも……
例え、あのステッカーが嫁か?彼女か?と騒がれようとも……

それでも、私はドリセラ(ってかセラ右側)が大好きだぁ\(^^)/ww

2011.08.11



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