アイスクリーム戦争
「達海、アイス買ってきたんだけど、食べるか?」
「…アイス?なんのアイス?」
「バニラアイス」
「バニラか…今はいいや。」
「そうか…分かった。じゃ、医務室の冷凍庫に入れとくから」
「……あんがと、後藤。」
俺はその言葉を聞くと、そっと達海の部屋から出た。
ちょっと用事があり、コンビニへ行くとアイスが目についたので、なんとなく達海と食べたいなと思い2つ買って、帰ってきた。
ここのところ、次の試合の準備で部屋に篭り気味の達海だったので、喜んでくれるかな?と思ったが、なかなかうまくは行かなかった。
数時間後、仕事の用で達海の部屋へ向かうと、少し開いたままの扉から達海の笑い声ともう一人、別な人の笑い声が廊下へ響いていた。
「・・・トントン。達海、入るぞ」扉は少し開いてはいたが、声を掛けてから部屋に入ると、達海は笠野さんと笑いながら、二人で分け合ったであろうアイスを仲良さそうに食べていた。
「あっ、後藤!なんか、用?」
「……まぁ、後でまた出直すは。」
「後藤くん、俺…外そうか?」
「急ぎの用じゃないので、大丈夫です」
そう、言うと俺は少し急ぎ足で達海の部屋を出た。
出るとき、一瞬笠野さんと目が合ったが、なんだか少し自慢をされているような気になってしまった。
廊下に出ると軽く、頭を振りながら、「俺、色々と重傷すぎるな」と思い、忘れるように早足でデスクへと思った。
その時、達海の部屋では・・・
「なぁ、達海…俺、後藤くんになんか悪いことでもしたかな?」
「どしたの、笠さん?」
「さっき、帰り際ににらまれた気がした。」
「・・・気のせいじゃない?後藤も最近、疲れて見てるみたいだしさ。」
「なら、良いんだけどさ。」
「そんなことより、さっきの続き聞いてもいい?」
「あぁ、さっきの続きだけどな・・・」
** あとがき **
ちょっぴり小ネタちっくのお話です。
アイス絡みでお話が書いてみたくて、書いてみましたw
笠野さんは実は、結構好きなキャラだったりします!!
まぁ、嫌いな人なんて居ないですよね!
ってか、夏キャンプの時のフロント陣へのコメントは個人的にはちょっと「おや!?」と思ったりしたのは私だけなんですかね?w
まぁ、カサタツとかはちょっぴり想像できないですがね。
でも、いつか…しっかり、笠野さんとタッツのお話は書いてみたい気がする今日この頃です。
2011.06.26
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