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私の中では「+」なお話ですが「×」ともとれるお話です。
苦手な方・嫌いな方はご注意を!
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朝、不意に目覚めると昨日に引き続き雨が降り続いていた。

「また、室内か。いい加減、外でしっかりフォーメンションの確認もしたいな……」なんて考えながらフラフラと立ち上がろうとしたが、膝に力が入らず直ぐにベットへとへたり込んでしまった。

雨が続いているせいか、思っていたよりも膝の具合が良くないようだった。
その姿を1人、失笑しているとズキズキと痛みだすわでもう、どうしようもなかった。

そんな自分に呆れながら「有里の声が聞こえるな」っとポケーッとしていると、ワシャーと部屋に有里がなだれ込んできた。

「達海さん、おき…って起きてる!!!!」

「…そんなにビックリしなくても良いだろ、有里ぃー」

「だって、あまりにも珍しかったから!!!!」

「ま、確かにそかもね。」

なんて、話しをしながらも有里は「朝ご飯、置いときますねー」と手際良く机にドクペとタマゴサンドを置くと、ツカツカと俺の傍まで寄ってきてスッと膝用のサポーターを差し出してきた。

俺が呆気にとられていると「昨日の練習の時、何か痛そうに見えたから…お節介だったらスミマセン」と言いながら、俺の膝にサポーターを置くとクルッと踵を返して出口へと向かっていった。

「……有里!!」と呼び止めると、不安そうな少しビクビクしている顔がこちらに向いた。

「……あんがと。」と伝えると、フワァーと一瞬にして笑顔になってそのまま有里は出て行った。

その笑顔はあの頃と変わらない屈託のない笑顔だった。
心なしか、痛みも少し和らいだような気がした。









** あとがき **

ずっと有里ちゃんとタッツが出てくるお話、書いてみたかったんだよね♪満足、満足!
ジャイキリの数少ない女子2人、両方大好きです(´∀`*)

何か、なんだろう…ファンだから故に気付く的な?そんなお話が書きたかったのです。

ファンと言えば、羽田さんとタッツの組み合わせも書いてみたいんだよなぁー


2011.06.21



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