-スカウト!薔薇の庭園でのために。一本目

スカウト!薔薇の庭園でのために。
書けば出る信者のため、書いた。
あなたに書いてほしい物語さんを使って。
スカウト!薔薇の庭園で。★5鳴上嵐を10連で絶対にゲットするじえいさんさんには「花が咲くように」で始まり、「秘密を分け合った」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば5ツイート(700字)以内でお願いします。


花が咲くように鳴上くんは笑う。はじめまして。をした頃から変わらない。それと対象的な俺は最低限ライブでは笑うが、それ以外は笑わない。正確には笑えない。だ。レオが居ないのに笑うのは少し違う気がしたからだ。最近活動の拠点としてるスタジオの隅っこで俺はぼんやりと書類仕事をしながら、部屋を眺める。部屋には雑誌を読む鳴上くんと俺しかいない。俺はなにをするでもなく視線を泳がせてると、鳴上くんが気になったのか俺に声をかける。文哉ちゃん?どうしたの?というので先ほどまで考えていたことをぼんやりと口に出した。
「レオは帰ってくるよね。」
「大丈夫よ。万が一の時はお姉ちゃんがなんとかしてあげる。」
「…どこにいるのかわからないのに?」
それでもよ。朗らかに笑うのがどこか違うようにも感じた。異物は俺なのか。レオがいなくて当たり前だと彼らは言うのか?レオを王として据えて起きながら、探しもしてないのに。どうしてそう言えるんだよ。少し腹の中が冷たくなって考えたくない未来ばかりが頭を占めていく。レオはセナがいて、セナはレオがいてこそ輝くのに。視線を足元に落とせば覚えのない小さな水の跡。顔を上げようとしたら上げないの。とたしなめられたので、そのまま下げておく。春の一番風のような笑顔すら今は曇ってるのだろう。
「ねえ、鳴上くん。どうしたらみんなは笑ってれるかな?」
「そうね。じゃあ文哉ちゃん。こうしましょう」
みんなで強くなりましょう?そうしたら『王さま』も見つかるわよ。大丈夫。五人入るんだもの屁のかっぱよ安心なさい。というから俺は素直にそれに従う。そして俺たちは秘密を分けあった。

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