スカウト祈願!
スカウト!ツツジ燃ゆるの★5青葉つむぎを絶対に10連で引くマンへのお題は『吐いた嘘を見抜いてしまう、貴方が嫌い』です。
#shindanmaker
お題捻りだしてみた
あいつを濡れ透けにさせよう(提案)
【HestiaCraft】で書類整理に勤しんでいたら、ホールハンズが鳴った。
パッと見るとつむぎくんからで、お昼食べましたか?なんて連絡が飛んできて、視線をホールハンズの隅に向けると昼間を過ぎて15時。やべえ、昼食べそびれてる。朝から会議して打ち合わせとしていたら瞬く間で時間を駆け抜けたようだ。
ばれたらうるさいだろうから適当に食べに行くかと算段をたてる。お茶と食いもんだけ買っておけばなんとかなるだろうし、どうせつむぎくんもつむぎくんで忙しいだろうから食べてないことについてばれやしない。さっさと出て一回休憩入れておかねば。なんて思って朝来たときに放り投げたジャケットを掴んで部屋を出るとちょうどつむぎくんが立っていた。
「ゆらぎくん、お出かけですか?」
「んー。ま、軽く?コーヒー飲みたくて」
「俺もご一緒してもいいですか?」
ついてきたら飯食えないんだけど。なんて言うのは飲み込む。いや、ばれてもいいんだけど。なんかお小言頂きそうで嫌だ。
「珍しいね、仕事は?」
「『サミット』用の資料も出来たので一旦一息入れてはどうかと朱桜くんに言われたんですよね。だから、仕事をしてそうなゆらぎくんに声をかけたわけなんですけど、そういうゆらぎくんは?」
「まぁ、俺もキリがいいからん一息付けに。気前のいい兄ちゃんが飯をおごってあげよう」
二人で並んでドヤ顔してると、兄弟になったの比較的最近ですけどね。なんて言われてお兄ちゃんちょっとハートブレイクしそうでこともなげの顔してるけど、悲しい。天城も朔間もなんでこうお兄ちゃん然してるの?色々考えてたら、俺のことを察したのかつむぎくんが慌ててフォローに入っていた。
「あ、でも、ゆらぎくんにはゆらぎくんの良いところありますよ!」
「例えば……?」
「えっと。踊りが好きだとか。俺のお守り持ってくれるとか。」
「公式情報かよ。」
「ほかにもいろいろありますよ!よく周りを見てたりとかしてるじゃないですか。」
「つむぎくんから見て俺の評価それか…。」
俺結構頑張ってたんだけど。がっくり肩を落とす。もうちょっといろいろあるかと思ってたら、思った以上に無さすぎて心ぼろぼろだわ。結構近くで、親父よりも長い時間一緒にいてこれなの、マジやばい。弟のサイケに引いてたら、あわあわしてたつむぎくんは話を反らしだして俺は身を固くした。
「ゆらぎくん、星奏館で見かけたことがないような?」
ボスこと天祥院から地階の一部屋を貰っているが、残念なことに仕事が繁雑してることとそこまで行く速度がないので諦めたのだ。サークル活動もすべてほっぽって、俺は、事務所の隅にパーテーション置いて暮らしてて、周りには荷物置きと称している。
「生活時間の問題じゃない?」
「この間敬人くんに聞きましたけどゆらぎくんの部屋ベッドすら置いてないって」
おい蓮巳。部屋ん中あらためんな。ってかつむぎくん、知ってて言ってるだろ?俺のごまかしすら看破するお前、なになの。俺のセコム怖いんだけど。俺のプライベートがばれたら、そのままスタプロに連れ込まれて、天祥院と掛け合って1日一往復タクシーの交通費を支払ってくれるっていう交渉すんな。んで、『HestiaCraft』の布団を星奏館に持っていくな!おい、俺の弟くんよ、なんでそんなに変なベクトル突っ走る癖に、ワケわかんないところで本人の意に解さぬ行動力を発揮する。やめろ、変な方向に人を巻き込むな。昼間の朔間に俺の布団を運ばせるな、せめて乙狩とか他に頼む人をいるだろ、人選間違ってるから。いや、違う。返して俺の布団!
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