掌にくちづけを


「芦屋さん、お待たせしました」

 ヴィラ・ローザ笹塚の前で、早苗と芦屋は待ち合わせをしていた。先日、魔王城へおかずのおすそわけをした際、早苗の家で料理をしようということになり、早苗の自宅より魔王城の方がスーパーに近いため、ここで待ち合わせることになったのだ。

「こんにちは、峯風さん」

 芦屋は片手をあげて柔らかに微笑んで早苗に挨拶をすると、彼女と共に近所のスーパーへ向かった。

 * * *

 安さが売りのスーパーの客層は、大半が主婦だった。昼間のため、戦場となる夕方に比べて空いている時間帯なので、店内をゆっくり見て回れる利点がある。

「今日は何を作るのですか?」

「えっと……やっぱり男の人ってお肉が食べたいですよね。真奥君もマグロナルドで頑張っていますし」

 芦屋が尋ねると、早苗はそう答えた。
 悪魔であるからには、やはり野菜よりも肉の方が魅力を感じる。芦屋としても真奥に仕事に励んでもらいたいので、何とか家計をやりくりして料理を作っている。
 だが、肉は野菜に比べてどうしてもお金がかかってしまうので、そうホイホイと多く購入出来ないのが難点だ。

「そうですね。野菜よりも肉の方が好きですね」

「それに、今暑いからさっぱりした味の方がいいかと思いまして……手羽先のネギレモンソースなんてどうでしょうか?」

「おっ……美味しそうですね……!」

 想像しただけで思わずよだれが出てきそうな一品だ。

「あと、作り置きも出来る肉じゃがも作りましょう。お菓子はチーズケーキでもいいですか?」

 チーズケーキ作るの得意なんです、と笑う早苗に、芦屋はただただ頷くばかりだった。

「あ、今回は私がお金出しますね」

「いえ、お気遣いなく」

「いいんです、私が言い出したことですから。今日使わなかったお金は、真奥君のために使ってあげて下さい」

 もちろん漆原君にも、とにこりと笑った。

 今日の買い出しで使うお金は、早苗が全て出すという。芦屋としてはそんなつもりは毛頭なく、自分が負担するつもりだった。
 早苗と料理を作ることをきちんと真奥に伝えると、二つ返事で芦屋のヘソクリではなく、魔王城の家計からの出費を許された。それは早苗に対する芦屋の気持ちを知っている真奥の気遣いであった。
男として女に金銭的な負担をかけさせるものではない、と。

「ほら、早く行きましょう」

 店の入り口で突っ立っていると他の客の迷惑になってしまう、と早苗は店内に入っていく。やや遅れながらも、芦屋も自動ドアをくぐった。

「あ、待って下さい」

 メニューが決まったら、次は商品選びだ。スーパーの入り口に置いてあるカゴを取ってカートに載せたのは芦屋だった。

「お金の負担をさせ、その上カートを押す負担もさせるわけにはいきませんので」

 何て律儀なのだろう。早苗は、芦屋の言葉に素直に従うことにした。
 二人は店内を巡り、必要な商品をカゴへ入れていった。今回の料理に使ういくつかの材料は早苗の自宅にあるので、不足しているものだけを選んでいく。

「あら、早苗ちゃん?」

 選び忘れたものはないかとカートの中身をチェックしていた早苗に、一人の中年女性が声をかけてきた。

「あ、小川さん。こんにちは」

 お知り合いですかと芦屋が声を抑えて早苗に尋ねれば、近所に住んでいる主婦で何かと世話を焼いてくれる人だと返答があった。

「毎日暑いですね」

「そうねぇ。暑すぎてうちの息子なんか毎日かき氷食べてるのよ」

 芦屋はジロジロ見つめすぎないよう注意しつつ、小川という女性を観察する。髪は夏であるためか短く切られ、服はシフォンブラウスと膝丈のスカートが何処か上品な印象を与えている。
 表情も雰囲気も柔和で、品の良い『おば様』であった。

「そちらの方は早苗ちゃんの彼氏?」

「えっ!? あ、いえ……」

 小川夫人の突然の発言に驚いた早苗がうろたえた。
 女性──特におばさんというものは総じて他人の色恋に目ざとい。上品そうな小川夫人もその例に漏れず、早苗と芦屋の関係が気になったようだ。

「彼、芦屋さんって言って、近くに住んでいるんです」

「ご挨拶が遅れました。芦屋四郎と申します」

「まあ、ご丁寧にどうも。小川です」

 芦屋の丁寧な態度が気に入った小川夫人は、軽く頭を下げると、

「早苗ちゃんをよろしくお願いしますね」

 と言って、一足先にレジへと向かった。

「あ、あの……」

 小川夫人は、どうやら芦屋を早苗の恋人と認識したらしい。早苗が慌てて誤解を解こうとしたが、ここはスーパーで他の客もいる。大声を出すわけにはいかない。
 これは後日改めて誤解を解くしかない。そう決めた早苗は、再びカゴの中へ視線を落とす。

「え、えっと……入れ忘れたものもありませんし、私達もレジに行きましょうか」

 商品のチェックが終わったのに、何故か芦屋の顔を見上げることが出来なかった。芦屋が彼氏だと言われたことが原因だと、そこまでは理解出来たが、どうしてこんなに顔に熱が集まってしまうのだろう。彼は悪魔で、自分のような人間の女なんて相手にするわけがないのだ。
 それに何より、彼とはご近所さんであって、恋人関係ではない。だから動揺する必要はない。
 早苗は、上昇した心拍数と赤くなっているであろう顔を見られたくないため、芦屋を見ることなく、レジへと向かった。そんな彼女を、芦屋はただ何も言わずに見つめた。

 * * *

「お邪魔します」

 買い物を終えたあと、芦屋は早苗の自宅へ招かれた。一人暮らし用の物件なのでそんなに広くはないが、綺麗に整理整頓されている。
 魔王城も室内はすっきりとしているが、あれは必要最低限なものしか揃えていないのだから、殺風景と表現した方が良いだろう。

 一人暮らしの女性の家に上がり込むのは初めてなので、芦屋はやや緊張した。

「荷物はこっちに置いて下さい」

 早苗が、玄関のすぐ横にあるキッチンの空いたスペースを指差す。
 買い物袋は早苗が持参していた大きめのエコバッグで、中には購入した商品がぎっしりと入っている。

「重かったでしょう? 持って頂いてありがとうございました」

「そんなことはありません。まだまだ軽い方です」

 力仕事ならばお任せ下さいと言って、芦屋は室内をぐるりと見回した。玄関入ってすぐ右にはキッチン、左にはトイレと浴室。奥には居間があり、さらには寝室らしき部屋も確認出来た。

「散らかっていてごめんなさい」

「いいえ、綺麗で清潔感のある部屋ですよ。峯風さんらしい」

 芦屋の言葉は社交辞令などではなく、本心からのものだった。

「それにしても、キッチン用品が揃っているんですね」

 再びキッチンへと視線を戻せば、シンクの上に設置されている収納棚には、大小様々な調理器具が揃っていた。

「食事はなるべく作るようにしているんです。一人分を用意するのってわりと面倒なんですけど、楽しいから」

 誰かと同居していれば多めに作っておけるのだが、一人分だけだと手間を考えれば調理済みの惣菜などを買う方が早い。しかし、昔から料理が好きで作るのも楽しいため、出来るだけ作るようにしているのだ。

「その点を考えたら、真奥君のところがちょっといいなって思うんです」

「と、申しますと……?」

「三人暮らしでまとめておかずを作れるから、一人分より作り甲斐があるな、って」

「まあ、そう……ですね。魔王様はともかく、漆原の奴がおかずを無駄に食べ過ぎてしまうのが問題ですが」

 魔王城の問題児の顔を思い出しただけで、芦屋はげんなりとした表情になった。
 漆原に何だかんだ文句を言いつつも面倒を見る芦屋に、早苗は拍手を送りたいと思った。

「いつもお疲れ様です、芦屋さん。さ、早く作っちゃいましょう」

 早苗はエコバッグから買ってきた材料を取り出しながらそう言った。


 数時間が経過した。おかずとなる手羽先のネギレモンソースと肉じゃがを多めに作った二人は、現在チーズケーキが焼きあがるのを待っていた。

「あ、もう少しで焼けますね」

 オーブンレンジの残り時間を見れば、あと数分で完成となる。同時にほんのりと爽やかな酸味を含んだ甘い匂いも漂ってきた。

 早苗は芦屋を居間のテーブルの前に座らせると、冷えた麦茶と先程作ったおかず二品を小皿に取り分け、彼と食べていた。真奥達の分もあるからと遠慮していた芦屋だったが、「作った人の特権です」と悪戯っぽく笑った早苗の言葉に負けて、しっかりと味わっていた。

「レモンソースがさっぱりしていていいですね。肉じゃがも、とても美味しいです。芦屋さんのおかげですね」

「いえいえ。私はちょっと味見しただけですよ」

 おかずの味付けが上手く出来たことに喜んでいると、オーブンレンジのタイマー音が鳴ったので、早苗はキッチンへ行き、チーズケーキを取り出した。竹串を刺して焼きあがっているかのチェックをすれば、生地がついてないので上手く焼きあがったようだ。

「芦屋さん、チーズケーキ焼けました」

「綺麗な焼き色ですね」

 あとは冷ましてケーキ型を取り外すだけだ。

「麦茶のおかわりいかがですか?」

 ケーキが冷めるまでまだ時間がかかるから、と早苗が冷蔵庫から麦茶を取り出せば、芦屋は頂きますと答えた。

 さて何をして過ごそうか、と早苗はしばし考える。作ったおかずはこれ以上食べてしまうと夕食が入らなくなるし、減ってしまう。ではテレビを見て過ごそうか、とテレビの電源を入れてリモコンでチャンネルをいろいろ変えた。

「うーん、時間帯が問題だなぁ……」

 夕方前の今の時間帯では主にワイドショーが放送されているばかりで、面白そうな番組はない。

「それにしても、たくさん作ったのに意外と早く終わりましたね。芦屋さんのおかげではかどりました」

 料理の出来る人がいるだけで作業が順調に進む。
 悪魔大元帥が主夫になるなど、勇者に負ける前までは想像すら出来なかったのに、今では魔王城の立派な主夫である。

「何だか主夫業がすっかり板についちゃいましたね」

 どうも早苗にとって、自分はご近所さんでその家の主夫としか思われていないようだ、と芦屋は思った。これがただのご近所さんで、時々顔を合わせる程度の付き合いしかないのであれば何とも思わない。
 しかし、ただのご近所さんで済ませられないほど、彼女とは交流を深めてしまっている。

 それに、と芦屋はスーパーでの出来事を思い返した。小川夫人から、早苗の恋人と認識された。そのことについて慌てて否定されようとしたことに、芦屋は残念に思う自分がいることに気付いた。

 何故、残念に思うのだ。自分は悪魔で、彼女は人間。だから最初は自分の中に生まれた気持ちを無視していたのだが、日を追うごとに彼女に対する想いが大きくなっていった。
 彼女に会いたいし、時間を共有したい。
 彼女の笑顔が見たいし、もっと話したい。
 悪魔とか人間とか、種族の違いなんて関係ない。ただ彼女の意識を自分に向けたい。

「芦屋さん?」

 芦屋が黙り込んだことに気付いた早苗が小さく首を傾げれば、芦屋は姿勢を正して早苗を真正面から見据えた。

「峯風さん」

「は、はい」

 何かを決意したような表情の芦屋に、思わず早苗も背筋をぴんと伸ばす。

「小川さんに誤解されてしまいましたね」

「そ、そうですね」

「峯風さんはどなたか好きな男性がいるのですか?」

「……まあ……いることは、います」

「その方に告白はしないのですか?」

「告白……出来ればいいんですけどね」

 少し恥ずかしそうに苦笑しつつ、早苗は答えた。

「私とは立場の違う人だから、叶わぬ恋なんです」

「ですが、もしかしたら相手の方も峯風さんのことが気になっているかもしれませんよ」

「そうでしょうか……」

 どうも彼女は恋に積極的になれないタイプらしい。
それならば、と芦屋は一歩踏み出すことにした。

「私は峯風さんのこと、素敵だと思います」

「え……」

「悪魔である私達を恐れることなく優しくしてくれますし、気配りの出来る素敵な方だと思います」

「わ……私も芦屋さんのこと、素敵だと思います。真奥君を大事に思っていて、漆原君のお世話もしっかりしていて」

 芦屋に負けじと、早苗は彼の良いところを挙げていくが、勢いに任せて発言してしまったことに気付いた時には、彼女の顔は赤くなっていた。

 早苗は恵美のように凛々しく勝気でもなく、千穂のように恋する乙女を全面に出すこともない、穏やかな性格の持ち主だ。それでも年齢的にも成人しているためか、恵美や千穂の良きお姉さんとしての立場で、早苗本人も彼女らと仲が良い。
 特別目立つタイプではないが、不思議と一緒にいて心地良い雰囲気を感じる女性である。
 そんな早苗が恥ずかしそうに頬を染めているのを見た芦屋は確信した。自分と彼女が同じ感情を抱いていることに。

「峯風さんのことが好きですよ」

 芦屋がそう告げれば、早苗は驚いてぱちくりと目を瞬かせた。

「地球に来たばかりの頃は正直、人間に囲まれて生活するなど考えたくもありませんでした」

 悪魔であり、魔王の腹心の部下であるアルシエルにとって、人間と共存することなど予想だにしていなかった。魔力が尽き、かつては見下していた種族と同じ姿となったことを屈辱だと思っていたが、今ではその気持ちは薄れている。

「ですが峯風さん、不思議なことに、あなたに対してはそんなことを思ったことはありませんでした」

 芦屋は早苗を真っ直ぐ見つめた。早苗も芦屋の色素の薄い瞳をじっと見つめたが、すぐに目をそらし、頬は少しばかり色合いが赤みを増した。
 何かを言おうと口を開くが、上手く言葉が出てこないようで、すぐに口をつぐんでしまう。

 芦屋は自分の気持ちを伝えているが、早苗からははっきりとした気持ちをまだ聞いていない。あと一息か、と芦屋は目を細めた。

「峯風さん」

 名前を呼ばれた早苗が再び芦屋を見れば、彼は本来の姿へと戻っていた。体格は人間時より大きく、顔の下半分以外は黒曜石のような鱗に似た外殻に包まれ、先が二又に分かれた長い尾が生えている。

「芦屋さん、その姿……」

 見上げた芦屋は無表情で、感情が読めなかった。そういえば、芦屋の本来の性格は寡黙で必要なこと以外は喋らなくなる、といつしか真奥から聞いたことがあることを早苗は思い出した。
 人間時の芦屋は丁寧な物腰で柔和な雰囲気のためか接しやすいのだが、彼本来の姿を改めて目にすると、背格好と無表情が相まって威圧感がある。緊張で早苗の表情は自然と硬くなった。

「元の姿になっていいんですか……?」

 真奥や芦屋達が地球で元の姿を保てなくなるのは魔力を失っているからである。恐怖や絶望などの負の感情を糧に魔力を回復することが可能だと判明したものの、そうやすやすと魔力の無駄遣いが出来るほど頻繁に回復可能なわけではない。
 ましてや本来の姿に戻るという、魔力の消費が激しい手段を取った芦屋に、早苗は人間ながらも危ぶんだ。

「あなたには本当の私を知って欲しい。……怖いですか?」

 悪魔としての姿が怖いか。
 アルシエルにそう尋ねられて、早苗はすぐに返答は出来なかった。『芦屋』に恐怖心はないが、『アルシエル』には少なからず恐怖を抱いていることに、早苗は自分で気付いていた。

「……本音を言えば、ちょっと怖いです。でも、私の恐怖心が芦屋……アルシエルさんの魔力になるのなら……」

 悪魔の力の源となる魔力が少しでも戻るのであれば、負の感情が彼へ供給されても構わない。わずかに怯えながらそう言った早苗だったが、アルシエルは小さく首を振った。

「いいえ、そんな自己犠牲は不要です。私はあなたを糧とするつもりは毛頭ない……そんなつもりで言ったわけではありません」

 アルシエルは早苗の手を掴んだ。顔と同じように硬い外殻に覆われた彼の手は、指先も鋭く尖り、まさに悪魔というに相応しい。
 硬い手が触れて早苗の指がほんのわずかにびくりと反応したが拒絶されてはいないので、アルシエルはそのまま上へと持ち上げ、彼女の手の平にそっと口付けた。

「これでわかりませんか」

「あ……アル、シエルさん……」

 唇以外へのキスの種類はいくつかあるが、その中でも手の平へのキスをされた。その意味は愛情を懇願するもので、キスの中で最も求愛の意味合いが強いもの。
 異世界の悪魔がそのようなことを知っているとは思えないが、魔王軍一の知将で、あらゆる情報収集を行ってきた芦屋なら知っていても不思議ではない。
 親愛を超えた愛情を示されて、早苗はますます赤くなった。

「わ……私……」

「さあ、あなたの気持ちを聞かせて下さい」

 無駄な労力を使わず、相手を追い詰めるその様は、まさに悪魔大元帥であった。

「私も……好き、です」

 消え入りそうな早苗の返事を確かに聞いたアルシエルは、再び彼女の手の平に己の唇を押し付け、笑みを浮かべる。

「──早苗さん」

 姓ではなく名で呼ばれたことに、早苗はどきりとした。

「これからは早苗さん、と呼んでもよろしいですか?」

「はい……私も、四郎さんと呼んでも、いいですか?」

「ええ」

 アルシエルが頷くと、彼は人間の姿へ逆戻りした。内にためていた少量の魔力が底をついたのだろう。
 人間時の優しい微笑みも好きだが、悪魔時の引き締まった表情にも魅力を感じ始めていた早苗は、芦屋が人間の姿になったことを少しばかり残念がった。

「人間の姿になっちゃいましたね……悪魔の姿もかっこいいのに」

「そう言ってもらえると嬉しいですね。……でも、後ろは見ないで下さいね」

 悪魔となった際、彼にとっての苦難は尾が生えることでズボンが破れること。そのため、大元帥マントで破れた部分を隠したことがあるのだが、今はそのマントがない。
 穴の開いたズボンを見られたくないので、苦笑しながら早苗に言えば、彼女はわかってますよと笑った。

「男性用の服はありませんが、芦屋さんが身につけても良さそうな服、探して来ますね」

 長袖のシャツを腰に巻いて結べば、破れた部分を隠せるから、と早苗は箪笥の引き出しを開け、長袖のシャツを探し始めた。
 そんな早苗を眺めつつ、芦屋は魔王城に戻ったあと、同居人(特に漆原)から何と言われるのか思案を巡らせる。だが、例え漆原から冷やかされたとしても、心を満たしている幸福感は当分消えそうにない、と笑みを浮かべた。


2014/05/18
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