ある冬の日の会話:ダンテ
「雪だるま作るの楽しかったな」
「大きなの作っちゃったね、ダンテ」
「でも、俺はこたつの方がいい」
「『猫はこたつで丸くなる』って言うけど、ダンテも似た感じね」
「俺は猫よりも犬の方が好きだ」
「じゃあ、外で駆け回らなきゃ」
「紫乃も外で遊んでくれるか?」
「私は寒いからこたつで丸くなる方がいいなぁ」
「んじゃ、俺も紫乃と一緒に丸くなる方にする」
「ただ動き回りたくないだけでしょう」
「めんどいからな」
「もう、この怠け者」
「んー……こたつは暖かくていいんだが、紫乃と遊べねぇな」
「遊ぶ? 何して遊ぶの?」
「そりゃもちろんイイコトに決まってんだろ。寒さなんて吹き飛ぶぜ」
「ばっ……馬鹿!」
「そうだな……激しいことは出来ねぇけど、じっくり味わうことは出来そうだな」
「や……やっぱり外で一緒に雪遊びしましょう」
「紫乃が風邪ひいたらいけねぇからな。こたつで遊ぼうぜ」
Web拍手掲載期間
2014/02/15〜2014/05/09