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リオ視点...
面倒なことになった。
「くそ…!あの研究所にはまだ閉じ込められている人が居たはずだ…!」
無駄にデカいのは、さっきからずっとこの通りだ
フウシンはあれからぶっ倒れちまったし
「研究所がどうとか、そこらへんは爆破の規模にもよるだろ。さ、お前はここまでだ。あとは俺が行く」
「くそ……っ頼んだぞ、リオ…」
「任せとけ、ジン」
無駄にデカいのが俺の名前を呼ぶのは余程緊迫している証拠だ。だからこっちも久々に名前で返してやった
…それにしても、今日は立て続けに何かを頼まれてばかりだな。
「メイちゃん」
階段を下りると、エレベーターの前には俺のパートナーであるメイちゃんが既にスタンバイしていた
「全く、相変わらずリオさんは人使いが荒いですね。僕、今日非番だったんですけど」
「なーに言ってんだ。お前はいつも非番じゃねぇか」
「それはリオさんもじゃないですか」
「くく。さ、冗談はここまでだ。とりあえずキメラ駆除を優先的にするぞ。…人の保護はミッションには入れてねぇ」
「いいんですか、それで」
「あぁ。規模にもよるが、正直爆破って時点で生存は無いと思うし、仮に生きてたとしてもキメラに食われてんだろ」
フウシン…あれは完全に死人を出したくないって思いだったよな。
だがあいつには悪いけど、これが現実ってやつだ。人を殺す為に作られたキメラは人を見たら殺さずには居られないもんだろ。
…それにしても、一体誰がやらかしたんだか。
(…フウシンが育った研究所…。あいつを失ったと同時に爆破…か)
どう考えても裏になんかありそうな感じだ。
とにかく、研究所に向かうとするか。
「今日は少しハードだぞ。大型のキメラ8体だからな」
「はぁ…面倒ですね」
「期待してるぜ、メイちゃん」
…多分、キメラ以外にも居るだろうしな。改造人間ってやつがよ
「…血の匂いが着かなきゃいいけどな」
「ですね」
日は沈みかけている
朝には戻れるようにとっとと片付けるとするか
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