博士と出会ったのは、あの嵐の数日後。増水した川のふもとで大怪我して倒れていたっけ
助けてから、何日も寝たままだったからもうてっきり目覚めないかと思ったけど。


「私はルプル、あなたの名前は?」
「博士でいいよ」
「え、でも名前が無いと不便だわ」
「じゃあ…、名前は博士」

博士って本当に不思議な人。だって名前を明かしてくれないんだもの。


日に日に回復していく博士。彼と出会ってからは本当に毎日が楽しくて。
私はそんな彼の笑顔や、声や、仕草に少しずつ惹かれていった…


ねぇ博士。
たまに悲しげな表情をして、私や遠くを見たりするのは何故?


私はあなたを知りたい。
でも、知ってしまったらあなたは消えてしまいそうで…


ねぇ博士、
あなたの名前は……―――






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