――恐ろしい夢をみた。
種をめぐる、長い、長い夢だ。



疫病での死は王国への憎しみと恐怖を生み、やがて兵を進め、世界は罪無き魂を数多く失う。
 《巫女》が王国に誕生す。名を《無垢》と称す。彼女は世界を破滅に導くであろう。


大地は春から秋を迎えるまで戦乱が訪れ、王国の地は恐怖と染血に包まれる。
王国の民は帝国の迫害を受け続けることとなる。
《災いの光》は《世界》を導き、力を得るだろう。


秋、《巫女》は人々を導き破滅に導く。
彼女を止めることは私にも出来ない。


願わくは人々が安らかな眠りに落ちぬことを。


――黙示録、第二千七百五十頁より引用



預言書は此処で終わっている。
朝は、まだ来ない。

title 黙示録 第二千七百五十頁
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