君が生きているだけで幸せだよっていえたら、どんなにいいだろう。

もしも君が生きているのなら、君のそばにいてその姿をずっとみていたい。『君が生きている』ということの証明がしたい。僕の近くで君が生きていないと、生きているか死んでるかなんてわからないじゃないか。なんの音沙汰もなかったら、君が生きているといくら人伝いで聞こうとも信じられない。もしかしたら僕の知らないところで君は死んでいるのかもしれない。死んだということを僕に知らせもしないで。

僕は果たしてわがままだろうか? と問う。

「……ねえ、ドリラ」

僕は大きくなったよ。髪も切って、背もすごく伸びた。君が消えた時のラルと同じくらいになった。声変わりもしてずいぶん低い声が出るようになった。もう女の子に間違えられることなんてあるはずがない、男になったんだ。

でもね、どれだけ外見が変わって声が変わっても、中身はそんなに変わってない。好きな女の子もあの日からずっと変わってないよ。黒髪に銀の目の、中性的で謎めいた、不思議な雰囲気の女の子。僕の世界を奪い、塗り替えた、君。

「好きにならなければよかったなあ」

初めからかなうはずもなかったんだ。僕は君と、ラルと、《ここ》で生きていられたらそれでよかったのに。大変だったけど、辛かったけど、でもそれで幸せだったのに。

2011/10/20 happiness theory
いろんな物事に勝てず、幸せを奪われた少年だったもの。みたいな。
まあ、ノースです。

Q.もっと幸せそうなNLは居ないんです?
A.うちの子にはいません

ウィンオルは明るいけど。アイツら結婚するやろ。
あとはタクソリ…? そろそろこの二人動かさなつかめなくなる。というフラグ。

あと旅行で行った北海道は素敵でした。






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