魔法使いと女子高生
【魔法使い】ジル
名前は仮名で、どうやらジル・ド・レイからとっているらしい。本名、年齢ともに不明。見た目は20代半ばの好青年。髭は生えてない。
服装は黒ずくめ。一昔前のRPGから飛び出してきた魔法使いのような、ふざけた格好をしている。
趣味は占い。メジャーなものからマイナーなものまでできるが、今はタロットしか持ち歩いていない。他には簡単なお守りを作ったりして暇をつぶしているらしい。
晴れてる日に外出しようとしたら「今日は雨が降るからこれを持って行きなさい」とお守りをわたし、持っていかなかった日は本当に雨が降るとか、風邪引いたら「すぐに良くなる魔法の薬」って見た目ただのホットミルク出してきて、でも寝たらすぐ治ってるとか。その程度の「魔法」しか使わない。テスト問題など、人の心がどうこうすることについては「ご法度」だといって教えてくれない。
カラスとか猫とかカエルとかヤモリとかイモリ系の動物と仲がいい。窓開けてって頼まれて開けたらわらわら入ってきたりとか、学校から帰ってきたら窓辺でカラスと戯れていたりする。
魔法は何かを対価にするという。形のあるものでもないものでもいいらしい。だからローブの内側に宝石やら謎の液体やら得体のしれないものをいっぱい引っ付けてるけど、減ることはない。それが美咲に信じてもらえない一因でもある。
耳の形がちょっと変なのがコンプレックスで、髪でいつも隠している。眼帯をしている右目と共に、見られることを嫌がる。

【女子高生】美咲
近所の公立高校に通う16歳。ジルを部屋に住まわせている。彼氏なし友達少ない部活は幽霊成績は中の上趣味は音楽鑑賞と読書とカラオケ。5つ上の兄が一人いる。
中学までは吹奏楽に精を出していたが、高校の吹奏楽部があまりにもゆるくて幽霊になってしまった。今では実質帰宅部。
大学生の兄は下宿しており、親は共働きだが母はパート。一戸建てで自室には20代の男性を隠せるくらいの広さがあるクローゼット付き。何の不自由もない生活を送っている。
想像力は豊かだが、現実的な考えを別に持っている。ジルのことも、魔法使いだとは信じていないが、だったらいいなとは少し思っているし、何度か目にした現実の範囲内でのちょっと不思議な現象からも目を背けていない。とりあえず頭おかしい「占い師」、くらいで考えているけれど、ジル本人にそれを言うといつも否定される。本人曰く魔法使いともちょっと違うらしいが、まあ似たようなものだからそう名乗っている、のだという。とてもあいまいな、でも生活を送る上では全く問題ない程度に、ジルを受け入れている。
捨て猫を一匹保護というか、飼っている。




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