ついログ ポッキーの日:神崎夢 ポッキーを買いにいこうと思ったんだ。そう肩を落とす僕に彼女は困った顔をして頷いた。僕は方向音痴を自覚しているのに一人で行こうとした理由が読めないんだろう。その理由は、この結果があまりに情けなくて言えないけど。 「とりあえず今日は私が持ってきたのを食べよう?それから、今度は一緒に買いに行こうね」 そう言う彼女に、僕は頷くしかできなかった。 「左門と食べるの、楽しみにしてたの」本当は僕が用意して、イベント好きなお前を驚かせたり喜ばせたりしたかったのに、な。 ポッキーの日:食満夢 どれがいいかなぁと悩みに悩んで結局全部買っちゃったこれを不破くん現象と呼ぶ。嘘。でも約束の時間に間に合いそうになかったから仕方がない。そう、仕方がないのだ。……まさか先輩も沢山買ってるとか、考えもしなかった。 「……どうします?」 「……まぁ、すぐに腐るもんでもないし、置いとけばいいんじゃないか?」 それもそうだ。じゃあどれを開封するか、今度はそれに悩む。 「先輩はどれがいいですか?」 「お前が選んでいいぞ」 「いいんですか?」 「おう、どうせ全部分けあうんだから」 ……その言葉、どう解釈すればいいんだろう。 いい兄さんの日:善法寺夢 私の兄はとても優しい人。ちょっと不運なのが玉に傷?でもそのお陰で御友人に恵まれてるのかしら。 「どうしたの?」 「兄さんは恵まれてるな、と」 「そう?……そうだね、可愛い妹と優しい友がいるからね」 「……」 やっぱり不運じゃなくても恵まれそう。穴の中にいる兄は、不運でしかないけれど。 いい兄さん(?)の日:七松夢 「いい加減にしてよお兄ちゃん!」 「ん?何をだ?」 「お弁当!」 「ああ、うまかったぞ!」 「なんで二つも食べちゃうのよ!」 「逆に訊くが何故三つも作った!」 「お、お兄ちゃんには関係ないでしょ?!」 「駄目だ!お前も弁当も他の男にはやらん!」 「お…お兄ちゃんの馬鹿ぁ!」 いい肉の日:食満夢(肉食女子夢主) 「留くん今日はいい肉の日です」 「そうだな」 「今日くらい思い切り肉が食べたいです」 「いつも食べてるけどな」 「お、に、く!お、に、く!」 「まぁ聞かないだろうからステーキ肉買ってきてやったぞ」 「わあい大きい!」 「付け合わせの野菜くらいはしっかり食べるように」 「………………はぁい」 ×
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