閑話 …………。 「お前らな、高校生を居酒屋に連れ込むんじゃねえよ」 「心配するな、お前の顔なら高校生には見えん」 「てめぇな……」 「文次郎は酒禁止だからな。私生でー、仙蔵と長次は?」 「同じでいい」 「てめぇらだけ飲みやがって……おう、長次、久しぶりだな」 「……百年振り、くらいか」 「私も前回長次と会わなかったなー。伊作と留三郎も」 「そういやそのふたりは?いねえのか?」 「仕事で来れないそうだ。お前と違って社会人だからな、仕方あるまい」 「長次は大学生だから、文次郎が一番年下だな!」 「……」 「嫌そうな顔をしても無駄だぞ」 「ははははは」 「で、だ。千鶴の話なんだが」 「おう」 「……ちっとも、憶えていないのか?」 「憶えてねぇな」 「……そっか」 ← → 目次 ×
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