ツイ夢ログ13

ごちゃまぜ



人狼パロで食満夢/
「好きなんだ」
そう言って泣く留三郎が人間じゃないなんて、私には信じられなかった。そっと手を伸ばせば弾かれる。そしてすまないと彼が一層泣く。馬乗りになられているため逃げられず、彼を慰めることも出来ない私は、ただ彼がどうするのか決めるのを待つしか出来なかった。
留三郎が私を食べるのならできれば痛くなければいいなと思う。私を見逃すと言うのなら、私は村から逃げて彼やその仲間に見つからないように努めるだろう。
けれど、彼の選択はもう予想がついていた。私はじっと彼を見つめる。最期に彼の姿を目に焼き付ける。
「好きなんだ、なのに」
なのに、食べたいと思うなんて。そう呟く彼の目は涙に濡れながらもぎらりと光る。彼はもうすぐに私を食べるのだろう。一片も残さず食べられて、貴方の糧となって一緒になれるのなら。それは悲惨でも素敵なことだと自分に言い聞かせながら、私は体の震えに気付かないふりをして目を閉じた。





竹谷夢で悲恋/
恋をしていた。名前も知らない娘だった。仕事終わりに電車に揺られぐったりした後に見る、駅近くの和菓子屋で働く娘の笑顔に恋をした。その笑顔に疲れも吹っ飛ぶ気がした。たまにおはぎの一つでも買ったときの間近で見る笑顔とおはぎの甘さには本当に吹っ飛んで、仕事も頑張れる気がしたんだ。
デートに誘ってみようか、そう思って挫折したのは一度や二度の話ではない。自分はどうにも臆病者で彼女に話し掛けることもできなかった。これだから俺は後悔することになる。
「毎度ありがとうございます」
「あ、うん……」
左手の薬指のそれは恋人からだろうか。彼女の笑顔が、はじめて胸に突き刺さった。





食満夢/
「寒いねぇ」
「寒いなぁ」
そう言いながら手を繋いで歩く帰り道。イルミネーションを飾る家は少なくて、でも窓からの光が何だか綺麗。早く帰るのは勿体無くてわざと足を遅くすれば留三郎は呆れたように笑った。
「寒いんじゃないのか」
「寒いよ」
でも結局は合わせてくれるところが、大好きだ。





初詣な食満夢/
「寒くないか?」
「大丈夫ですよ」
「そうか……寒くなったら言うんだぞ」
「………………はい」
「間があった」
「気のせいです」
「いや気のせいじゃない」
「……折角食満先輩と初詣に来れたんだから、ちょっとの寒さくらい我慢しちゃいます、と思っただけで」
「っ……!」
「……」
「……じゃあ、その、無理のない程度に」
「!はい」





初詣な食満夢続き+α/
「何をお願いしました?」
「秘密。そっちは?」
「ふふ、秘密です」

「あ、食満先輩と彼女さんだ」
「知ってるか独り身の八左ヱ門。ああいうバカップルは『今年も相手と一緒に過ごせますように』とか願ってるほどバカップルなんだぞ」
「色々言いたいがまず独り身って!!!言うなよ!!!」





寒がり鉢屋と会話/
「寒い……」
「そんな薄着してるからでしょ」
「雷蔵がこの格好で出掛けるのだから仕方がない!」
「不破くんも怒ればいいのに」
「これに関しては三年ほどは怒られてないな」
「ああ、諦めたのか……」
「え」
「でも正直、三郎はずっと寒がってるから冬場は分かりやすいよ」
「え」
「諦めて厚着したら?」
「え」





6はとツインテの日/
「ツインテの日だそうで」
「また来た」
「いらっしゃい」
「六はのお二人には去年もお世話になりました(※つい夢ログ6参照」
「結局他の皆も出来たの?」
「意外とノリノリでした。文次郎以外は」
「文次郎は仕方ないよね」
「まぁ問答無用でしたけどね」
「つーか長次もノリノリだったのかよ……」
「意外とノリいいよね、長次」
「で、今年は後輩にしてもらおうと思ったんだけど」
「五年生?」
「五年も四年も案外ノリノリで、とても可愛くできた」
「ああ……」
「さすがに下級生は駄目かなって思ったんだけど、五年生が流行らせちゃって。とても可愛い」
「ああ……」
「で、折角だから六年生もと思って」
「おい待て」
「覚悟はいいかな?」





6はと猫の日/
「猫さんですにゃー」
「猫ですにゃあ」
「……何やってんだお前ら、こんなとこで」
「あ、留三郎」
「人懐こい猫がいたからつい」
「あ、猫さん何処行くにゃー」
「ん?こら、におい嗅いでも何も持ってないぞ」
「留三郎に猫さん取られた……」
「猫も留三郎が好きなんだねぇ」





6はと猫の日(ふざけてる)/
「伊作はいつ猫耳が生える薬を作るの?」
「待って?さも当然のように言うのやめよう?不可能なことってあるよ?」
「伊作なら作れるって……私信じてる……」
「やめて!」
「作ったらとりあえず留三郎に……ね?」
「呼んだか?」
「呼んでない!何でもない!そして作れない!」


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