ツイ夢エイプリルフール

食満夢エイプリルフール/
「エイプリルフールなので食満先輩に嘘をつきます」
「普段からそれくらいイベント事に乗り気ならいいのに」
「どんな嘘がいいかな…」
「定番の『嫌い』でどう?」
「……」
「……」
「……嘘でも言えない」
「そうだろうとは思った」
「もうちょっと私の心が痛まない嘘はありませんか」
「うーん」

「あのっ、食満先輩」
「おう、どうした?」
「えっと……さ、寒いです」
「え?」
「すごく手が冷たいんです」
「……はは、じゃあこうするか」
「!」
「あー冷たい冷たい」
「え、エイプリルフールですよ?」
「そういやそうだなー」
「べ、別に本当は冷たくなんて」
「じゃあ俺の手が冷たいから温めてくれ」
「!」





七松夢エイプリルフール/
「好きだ!」
「……」
「……?」
「……今日、エイプリルフールだって、知ってるわよね」
「何だそれ?」
「とぼけないでよ……嘘をついて過ごさなきゃいけない日。だから言われた事は逆に解釈する。こんなの知ってて当然の常識なんだから知ってるでしょう?」
「えっ?!」
「つまりあんたが今言った『好き』は嘘だから……私のことなんて、もう……」
「ま、待った!」
「待つなって?」
「ち、違っ、違わなっ……うわぁぁあん!」

「彼女の言ってることが嘘なんだよ、小平太……」
「教えてやれよ」





双忍夢エイプリルフール/
「「不破雷蔵はどっちでしょう」」
「みぎですか?」
「外れ」
「ひだり?」
「そっちも外れ」
「え?え?」
「本物の不破雷蔵はもういない……」
「えっ?」
「いるのはもう偽者だけ……」
「ええーっ?!」

「雷蔵まで一緒になって……」
「楽しそうだな雷蔵」
「おい止めなくていいのか信じてるぞあの子」


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