人体模型のモッくんと私

私物の人体模型にモッくんと名付けてる保健委員な夢主の話

人体模型を大切にする夢主は骨格標本を持つ伊作といつだって平行線、でも仲は悪くない。そんな夢主が伊作と談義したり喧嘩したりからくりコンビに改造されたり平太に泣かれて慌てたりする話。

ちょっとだけ書いてみた↓



「そもそも人間の体を動かすには筋が不可欠だし臓器もそれぞれの役割があってつまり骨格だけ見てもその人について理解するなんてできないわ」
「肉付けていけば顔が分かるし骨の具合を見れば健康だったかどうかも分かるよ。臓器だって死ねば腐っていくだけじゃないか、本当に理解するには骨が必要だよ」




「モッくん待ってぇえええ!」
「頑張ってくださーい」
「こんのからくりコンビがモッくん改造しやがって!後で竹谷シめる!」
「えっなんで俺?!」
「一年の問題は上級生の責任!立花シめるの無理!つまり竹谷の責任!」
「えええ?!」
「嫌ならそこの膵臓と肝臓拾ってモッくん捕まえなさい!」



「うう…」
「あの…ごめんね、モッくんに悪気があったわけじゃないのよ?勿論私も、その、食満に心臓作り直してもらおうと思っただけで、本当に驚かすつもりじゃなくて」
「こら先に隠せ!平太が怯えてるじゃねえか!」
「あっ、そんな手荒に扱ったら…あああ臓器が全部出たぁ!」
「〜っ!?!?!?」



「臓器でパズルなら骨格標本よりは簡単だと思うんだけどなんで保健委員にも不評なんだろう」
「触りたくねぇんだよやけにぐにゃぐにゃしてるし。くそ小腸の先は何処だ」
「この感触…小腸とか何で作ってるの?」
「知りたい?」
「別に知りたくない。あ、留三郎、胆嚢忘れてるよ」
「あ、くそ、何処だっ!」


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