ツイ夢ハロウィン

ごちゃまぜ



【ハロウィンで一平夢】

「一平ちゃん」
「なんですか先輩」
「とりっくおあとりーと」
「へ?」
「お菓子をくれなきゃ悪戯よ、って意味らしいわ」
「へ、へえ…」
「ふふ、それじゃもう一度、とりっくおあとりーと」
「えっと…」
「…」
「…」
「お菓子がないなら、悪戯ね」
「ちょっ、うわぁ!」



【ハロウィンで平太夢】

「せ、先輩、あの…お菓子ください…」
「お菓子?」
「はい…お菓子をくれなきゃ、悪戯しなきゃいけないらしくて…」
「ふぅん…」
「ひゃっ」
「平太は私に悪戯したくないって思ってくれてるのね。嬉しいわ」
「わ、わ…」
「…でも私、平太になら悪戯されてもいいのよ?」
「…!」



【ハロウィンで伏木蔵夢】

伏木蔵にお菓子をねだられたので飴を与えてみた、ら、それを口に含んでからもう一度手を出された。

「…伏木蔵、普通一度きりよ?」
「普通じゃつまらないですよぉ…?」
「相変わらずねぇ」

仕方なくもう一つ置いてみる。残り百と四個、彼が音を上げるのとどっちが早いかしら。



【ハロウィンで六は夢】

「お菓子も欲しいし悪戯もしたい」
「なんて奴だ。饅頭があるぞ」
「頂戴」
「悪戯しないならな」
「飴もつけてくれたら」
「なんで知ってる。ほらよ」
「ふふん。じゃあ悪戯は伊作にだけするわ。えい」
「…何をしたんだ?」
「伊作の分の「」を奪ってみた」
「六は夢なのに台詞なしだと…」



【ハロウィンで次屋夢】

「ちょっと、重いんだけど」
「わざと」
「だよねー。機嫌斜めの理由は?」
「別に」
「別にじゃないでしょ。私長屋に戻るよ?」
「…」
「さーん、にーい、」
「菓子。…作や左門にはやったんだろ」

迷子になってる間に他の人にあげたのが不服だなんて。本当は次屋の為に作ったのにね。



【ハロウィンで彦四郎夢】

「だって、くのたまの上級生だろ?」一年い組の皆はそう言うけれど、先輩はいい人だと思う。少なくとも僕にとってはそうなんだ。

「彦四郎は疑わないわね。何が入ってるか分からないわよ?」
「先輩なら、いいです」
先輩がくださった団子なら、牽牛子入りだって全部食べます。



【ハロウィンで食満夢】

「お菓子頂戴」
「…犬かお前は。どっから嗅ぎ付けてきやがった」
「小松田さんから出掛けたこと聞いて、食満のことだからお菓子買いに行ったんだと思って、帰ってくる頃を見計らった結果」
「そうか…」
「お菓子」
「残念ながらこれは後輩用だ。…お前は委員会が終わってから、な」



【ハロウィンで鉢屋夢】

「お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ!」
「しんべヱの顔で来たって駄目よ」
「じゃあ悪戯だ!」
「後輩にお菓子配り終わってからね。一応、これも課題なの」
「…お前は私の恋人だろう」
「ええ、勿論よ。だから早く配り終えて、夜まで貴方といたいのだけれど?」



【ハロウィンで雑渡さん夢/現代】

「子供たちが仮装して、お菓子をねだりに来たんだ」
「はあ…」
「丁度チョコがあったからあげようと思ったんだけど、ドアを開けた途端逃げられてね」
「そりゃあ包帯だらけの人が出てきたら驚きますよ」
「だから君にあげよう」
「…いただきます」
「はい、あーん」
「…」



【ハロウィンで七松夢】

手を差し出す七松に仕方なく飴をくれてやる。それに喜ぶ様は子供よりも子供みたいだ。それを口に入れた七松は、更にじっとこちらを見てくる。

「何、もうないわよ」
「飴はもういい。飴はいいが…」
「え、」
「お前も随分、甘そうだ」

…訂正、子供なんかよりよっぽどたちが悪い。


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