七夕かー晴れちまえ公開逢い引きな! | ナノ
※ 気の迷いでエロが入った注意。













 今日は何の日か知ってる?なんて笑顔で聞いてくるもんだから知らねぇと突っぱねた。締まりのない顔を視界から外すようにそっぽを向けば、知ってるクセにと肩を擦り寄せてくるもんだから気味が悪くて鳥肌が立った。そもそもこいつなんでここに居るんだよ。今授業中だろ、なんで俺と一緒にサボってんだよ。いや俺はこいつと一緒にサボってるわけじゃねーしそんなの御免だけどな。日陰に腰を下ろしてうとうとしていると、遠くから名前を呼ばれてこいつが来た。何しに来たのかと尋ねる前に勝手に隣に座られて話は冒頭に戻る。知ってるクセにって何だよ、暑いんだから引っ付くな俺の肩に頭を乗せるなキメェ。あとさりげなく太股を撫でるな。
 今日は七夕なんだよー、京介は何お願いしたの?耳元で聞こえる声がヤバい。この言い方はまずい。身体を離そうと腕を振るうと背中に回った手が腰をがっちりと捕まえた。まずい捕まった。恐る恐るあいつの顔を見れば、ああ本当、何でそんなに生き生きしてんだよ。テメェなんざ大嫌いだ。
「いま決めた。『松風天馬が俺に近づきませんように』」
「何言ってんのさ、俺が居なきゃ京介寂しくて死んじゃうでしょ兎さんなんだし」
「誰が兎だよ死ね」
 京介だよ、と顎を捕まれて触れるだけのキスをされる。やめろと肩を押すと背中に回った手がつつつ…と背骨をなぞるもんだから引き攣った声が出た。俺の声を聴いてニヤニヤする天馬うぜぇ。恥ずかしくて顔が熱い、ムカつくからあいつの髪を掴んで引き寄せて噛み付くようにキスしてやればすぐにあいつの舌が俺の咥内に入り込んできて好き勝手暴れ回る。酸素が足りなくなって唇を離そうと頭を引けばぐいと引き寄せられて息をするのを許されなかった。苦しさの余り口の端から唾液と共に溢れる自分の女みてぇな声が情けない。やたら身体が擽ったいと思ったらあいつ、俺Tシャツの中に手ェ突っ込んでやがった。やめろと言いたくても口は塞がってるし手には力入んねーし頭はボーッとするしもうよくわかんねぇ。
 唇が離れたら俺とあいつの舌をでろーっと涎が繋いでた。天馬が俺の乳首を引っ掻きながらねぇ俺の願い事聴きたい?と耳元で囁いた。膝で股間圧されてア、だのンっだの言ってる俺に可愛いとか言いやがってこいつあとで殺す。
「ねぇ京介ー、知りたい?」
「ひっ、ぁん…く、っそ…ゃ、膝、ぐりぐりっすんなぁ…っあ」
「俺ねー『京介と一緒に居られますように!』って書いたんだよー」
 今言うな馬鹿天馬。普通の時に聞いたらもしかすると少し嬉しかったかもしれないのに。今言われてもよくわかんねーよ馬鹿野郎。嫌がらせとばかりに天馬の学ランを掴む。快楽が思考回路を鈍らせるこの感覚が嫌いだ、クセになりそうで恐くて、天馬、とあいつの名前を呼んでしまえば、ずぶりと精神が飲み込まれてしまってきっかけとかここがどこだかとか七夕がどうとかなんてどうでもよくなっちまって、とりあえず今は感じてたいなんて思った俺はこいつに感化されすぎてる気がした。
「京介、好き、好きだよ」
「ん、天馬…っ、てん、ま…あっ…!」

 空高くに居る番いの神は俺の願いより天馬の願いを叶えるだろう。本当、七夕もこいつも大嫌いだ。













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途中から何書いてるかわかんなくなった。何故エロ入れたし私。多分深夜テンションだから頭沸いてるんですね。(2011 7/7)