ついったまとめ | ナノ

いったまとめ



いつかのあの日:

ねえちゃん!と小さな身体が後ろから覆いかぶさってきて、わっと声を上げる。「竜士、どないしはったん?」そう言って振り向けば、少年はニッと笑って彼女の隣に座り込む。ねえちゃんのこと探しとってん。ねえちゃんの?おん!「あんな、聞きたいことあるんや」そう言って少年は俯く。なんやのぉ言うてみ?そう言ってその小さな頭をわしゃわしゃと抱きかけば、きゃっきゃと明るい声が上がる。あんな、ねえちゃん。「ねえちゃんとおれ、むっちゃ似とるやん?なんでなん?」彼女の息が詰まる。純粋無垢な彼は笑顔のままおれとねえちゃんが兄弟やからなん?と続ける。「好きな色も、食べ物もねえちゃんと一緒で」何も返せない彼女の手を握って少年はニッと笑う。いつの間にか抜けた前歯が可愛らしかった。「おれ、しあわせや」そう言って少し頬を赤めた少年がじゃあな、と言って再びどこかへ走り去る。しあわせや。その言葉を胸の中で反芻し、彼女は少年の名前を呟く。「お嬢」聞き慣れた声が彼女を呼んだ。驚いて振り向けば、男が彼女を苦しそうな表情で見つめていた。「柔造、」今にも泣き出しそうに顔を歪めた柔造が、もう一度、彼女を呼んだ。歯を食いしばって、そして、両手を広げ切なげに笑う。「お嬢、おいで」彼女の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。立ち上がり駆け寄りその胸に顔を埋めれば、柔造が彼女を優しく抱きしめた。「なんでやの」彼女が嗚咽を堪えて柔造に言った。「なんで、竜士はわたしをねえちゃんて呼ぶん」なんで、しあわせやって笑うん。柔造は何も言わなかった。ただ彼女を抱いて、背を撫でる。
彼女は無力だと叫んだ。どうすることもできずにただその笑顔を眺めていた。

青エク/柔♀勝



いつかのあの日:

勝呂「幽霊よか突然現れる柔造と金造のがほんま恐いわ」志摩「あれは俺も恐いです」勝呂「1番は何でお前が俺の布団で寝とるんかやけどな!!!!!!!!!」

青エク/しますぐ



いつかのあの日:

目が見えないと奴が首を振った。アンタが見えないと声を震わせた。そんなの当たり前だろ、と奴の両手首を掴んで引きはがす。ホント、お前世間知らずだな。その目からボロボロと雫が零れた。奥村くんが見えた、と目を丸くした奴の手の甲にキスをして、俺も見えたと笑った。

青エク/燐志摩燐



いつかのあの日:

『ゆびーさしでーおしえてよー』『なんやて!?指挿し!?』『(スルー)みえてるんでーしょー、ぼくのこーこーろーのすきーまがー』『廉造には全部まる見えですえ!坊の心もケツの間のすきm『なんでおまえはそっちにしか考えられへんのや!曲の雰囲気ちゅうもんがわからんのか!』

坊が上手に廉造を愛せるように坊のおめめを正そうとする話(避けられないフラグがチラ見え)
青エク/しますぐ



いつかのあの日:

「ぼーん!俺の恵方ま「だまっとれ!!!志摩はお前で三人目や!お前らの恵方巻なんぞ誰か食うか!!!!」「半分とばっちりやんか俺ェ!!!」「あ、今思い出したんやけど昨日奥村クンが、勝呂はおっかない顔してるから鬼にぴったり言うとったでぇ」「そか。せやったら俺外やな。部屋出るから離れろや煩わしい。」「奥村クンは言いましたやん!坊はこれから俺の『福』を内に挿れるn「そのサイズでおれの金棒に敵う思うてんのか」「すみません」

青エク/しますぐ



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