「喉渇いたー」
ぐはぁぁ、とグラウンドに横になったヒロトはカンカンに晴れている、空に叫んだ。自主練習をしていて、今は河川敷に二人きりだ。
「だったら、飲めばいいじゃないか」 「そう出来ないから困ってるんでしょ」
何で、と尋ねると、ヒロトは苦笑いをした。
「ここに来る途中で全部飲んじゃったんだよ」
何か言葉が出るよりも先に、はぁ、とため息が出る。何だか本当に心配だ。
「じゃあ、ほら、これを飲めばいい」 「え、でも、緑川のが…」
渡そうと水筒を差し出しているのに、ヒロトは受け取るのを躊躇っている。
「飲まずに、脱水症状になるよりはいいだろう」 「…うん」
まだまだ躊躇っているが、やっと受け取ってくれた。でも、まだ飲んではいない。
「何で飲まないんだ?」 「だって、緑川と…か、間接…ちゅう…////」 「はっ…はぁぁ?…そんな、間接キスぐらい…」
何だかもう、言ってることが支離滅裂になっている。そんなこと、言われたら…逆に意識する…。
「とにかく…飲め。倒れられたら困る」 「ん…」
照れ臭さのあまり、ふいっとそっぽを向きながら言うと、ヒロトは小さく頷いた。しばらくして、コキュと喉がなった。 もう、意識するから…
「あんまり変なことは言うな」
ドキドキするから。
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初書きリュウヒロ。 何だろう、何がしたかったんだろう。 あまりにも、逆ばかりすきな友人が多いので。
ネタ提供ありがとうございやした。
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