「円堂くんっっ!」 「うぉっ…ヒロト?」
ぎゅうと抱き着いてすり寄って来たのはヒロトだった。犬とかみたいに尻尾がついてたら、パタパタしてるんだろーな、なんて思ってみる。
「円堂くん、円堂くん」
何だ、とヒロトの方を向くと頬にちゅ、と軽く音がするくらいのキスをされた。びっくりしてヒロトを見ると、嬉しそうに笑っている。
「木野さんがね、こうすると円堂くんが喜ぶよ、って言ってたから」
もう一度にっこり笑ったかと思ったら、すぐに悲しそうな顔になった。何だか表情がコロコロ変わって可愛いな…。
「あ、嫌…だった?」 「嫌じゃないよ」
そう言ってやると、ヒロトはもう一度抱き着いてくる。抱き締め返せば、もっともっとギュッとくっついて、上目遣いで見てきた。やっぱり、犬耳があるように見える。
「犬みたいだな」 「じゃあイイコトしたから…ご主人様、ほめてっ」
星が飛びそうな勢いでウインクしたヒロトに負けて、幸せそうにヒョコヒョコと動く横髪を撫でる。
「ヒロトって、可愛いな」
俺の呟きに顔を真っ赤にしながら、へ?と俺を見たヒロトの頭には、犬耳みたいのがついているように見えた。たぶん…気のせいでは、無いと思う。
ご主人様、ほめてほめて!
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企画サイト『OKM!』様に提出。
全然お題に沿えてないです(泣) でも、楽しかったです! ヒロトの横髪は感情で上下すると、信じてる!すみません(汗)
それでは、素敵企画に参加させていただき、ありがとうございましたぁっ!
10/07/02 夢想パラノイア ロイズ
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