どうも、雷門中サッカー部、みょうじ なまえです。今日も同じく雷門中サッカー部のキャプテン円堂 守を振り向かせる為に奔走中。
「キャプテンっ!!」 「は?」 「駄目か…」
キャプテン、と呼んでみたが、やっぱり駄目か。守はしぶといな……
「いや、何してんだ?なまえ…」 「あー、気にすんな」 「気になるから」 「しゅーやー!」
気になると言われながらも修也のところに駆け出した。
「何だ」 「守がどうしたらサッカーじゃなくて、俺も見てくれるかなぁ?」 「俺がなまえに教えると思うか?」 「……修也のバカぁっ」
流石、俺のライバル。一筋縄ではいかないか。
「なまえの方が馬鹿だ。大体なぁ、円堂を攻略キャラに入れるのが悪いんだよ」 「ギャルゲとかエロゲみたいな言い方するなよ、白菜ーっ!」
守はギャルゲとエロゲの美少女攻略キャラじゃないっ!いや、可愛いがな!!本人を愚痴ってみた。修也の髪の毛白菜っ(笑
「なっ、はく…さい。……なまえーっ!!」 「ぎゃぁあああああ゛!!!!!!」
修也が俺をヒートタックルで追っかけてきた。もちろん、俺はダッシュストームで逃げる、…………真一のもとへ。
「馬鹿っ!来んな、なまえ!!」
あっさり拒否られました。
「うわぁ、真一まで……ぅぅっ」 「全く、なまえが悪いんだよ」
体育座りで落ち込んでいると、空介がよしよしとなでてくれる。が口は酷いことを言っていて、俺はさらに落ち込む。
「わぁっ!空介までそんなこと言うぅ」 「豪炎寺はハートが蟻くらい…もっと、小さいから本当の事言うとそのハートが消えちゃうんだよ」
後ろの方でグサッと言う音がして、何かが倒れる音もしたけど、気のせいだよね。
「そうなんだ。助かった、空介☆」 「何でも僕に聞くといいよ」 「っ!!…なら、守はどうしたら落ちますか?教えて下さい、空介先生!」
俺は何でも聞くといいと言う空介に泣きついた。守を振り向かせる為なら何でもしますよ!
「しょうがないなぁ」 「ありがとうございます!」 「…………頑張れ」
…………続き、あるよね?
「……は?」 「だから、頑張れ」 「続き、は?」 「無いよ。あのキング・オブ・鈍感だよ、円堂は」
あっさり言われてしまった。うん、しょうがないよね。守だもん。
「……ですよねぇ」 「ま、努力は必ず報われるよ。ね?真君」 「え?は……たっ、助けろなまえー!」 「真一が空介に喰われた」
だーっと押し倒されて、俺に助けを求める真一をみて、他人事のように俺は呟いた。みんな苦労してるな。
「なまえ!」 「守ぅっ!」 「サボってないで練習……」 「ふぁーい…!!…。守!」
ボールを持って登場した、愛しの守。俺は一か八かの賭けに出た。
「何だ?……っん、へ?」 『あぁぁああああああああああ!!!!!!』
守がこっちを見た瞬間に、ほっぺたにちゅーしてみた。それを見てたメンバーの叫び声がグラウンド中に響き渡る。それから、フリーズしたまんまの守に一言。
「サッカーばっかじゃなくて、たまには俺の事も見てね。ほら、守、練習でしょ?」 「あ?……あぁ…」 「はっじめるよー!」
まだ状況が理解しきれてない守をとりあえず置いといて、俺はみんなに聞こえるように叫んだ。 今はまだ振り向いてくんないけど、いつか必ず、振り向かせてみるから!待ってろよ、守!
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腐ってない友達を腐らせるために書いた、男主夢です。 主人公が変態です。 読んで下さった、なまえさんありがとうございました☆
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