君は俺のどこを見ていてくれる?何をやっても中途半端で平凡な俺の…
「真君!」 「マックス…」 「どうしたの?暗いじゃん」
そう言ってマックスは俺に手を絡ませる。ねぇ、何で俺なんかにそんなことするの?返事がついぶっきらぼうになる。
「そうでもないよ」 「真君、何か嫌なことあった?」 「別に…」 「あるでしょ?」
マックスはまた俺にギュッとくっつく。何で俺にそうやってくっついてくれるの?
「無いよ…」 「ある癖に。真君は素直じゃないね」 「だから、無いってば…」
ムッとむきになって言うとマックスがふわりと微笑んだ。何で俺なんかにそんな笑顔を見せてくれるの?
「でも、真君の素直じゃないところがまた可愛いんだなぁ…」 「…え?今、何て?」 「だから…二回も言わせないで。真君は可愛いって言ったの」
何で?何で俺?超ごく普通の中学生。確かに中途半端ってところは普通じゃないけど。でも、何でも器用にこなせてモテるマックスと俺は大違い。だから、何で?
「何で?俺、中途半端だし平凡だし…」 「だってそれが真君じゃん」
あっさりとそう言ったマックスをかなり尊敬した。君は俺の中途半端で平凡なところを見ていてくれたんだね。そっか。そんなふうに思いながら、ギュッとしたままだったマックスにギュッとし返した。
「マックス」 「何?」 「俺、平凡なままでいいの?」 「もちろん。じゃないと僕が真君のことを嫌いになるよ」 「それは困るな。じゃあ、そのままで居るね」 「うん」 「ありがとう、マックス」 「どういたしまして」
そう言って二人で手を繋いで帰り道を歩き始めた。俺はマックスときっと釣り合わないだろうけど、俺のことを好きだって言ってくれるマックスが大好きだよ。
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昨日見ていた映画でこのネタをゲットです。 “完璧じゃないのが私よ”的な歌詞で…そっから発展して松半に飛びましたw 更新が遅くてごめんなさい! まだまだ、遅くなります!!←えっ でも、頑張ります☆
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