「サヨナラ、コーマ」

そう言って、グランは笑った…泣きながら。

「何故、突き放すんですか」

突き放してないよ、と彼はまた涙を流して笑う。王(キング)の横で、騎士(ナイト)はただ立っていることしかできなかった。

「こうしなくちゃ、イケないの。コーマなら、わかってくれるよね?」

グランお得意の上目遣いで見上げられる。いつもならコロっといくところだが、今回はそういうわけにはいかない。

「嫌ですよ」
「そう。それなら仕方ないね…」

グランは少し小さくなって、俺に背中を向けた。

「サヨナラ、コーマ」

反論する余地もなく、グランは俺から遠ざかっていく。
最後の彼の表情は、笑っていたのか、泣いていたのか。俺には知るよしもなかった…。


最終兵器は笑顔か涙か

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ひぃひぃ言いながら、苦し紛れのお題。
今度書き直すかも…
どういう設定なんだろ。
私にも分かりません(汗)
本当にさーせん。

素敵お題提供『ひらひらと舞う』様。

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