バン、と勢いよくグランを壁に押し付けた。あれは、一体なんのまねですか?
「ぃった…い」 「俺だって、穏やかなつもりですよ?でも、あんな光景を見せられて…さすがに黙っていられませんよ」
じりっと、グランににじりよった。そう、俺は見てしまった…グランがアークにキスをされている瞬間を。見てしまったのが悪いのかもしれない。でも…
「あれは…されたの。したわけじゃない…よ」 「本当ですか?」
信じられませんね、と冷たい笑みを張り付けたまま、俺はグランの耳元に唇を寄せた。ふぅっと息を吹き掛けると、それだけでグランは膝から崩れ落ちそうになる。
「そんな顔して…その表情で、一体何人を落としてきたんですか?」 「そんなことないよ。俺は…コーマだけ、だよ」 「へーえ…そうですか」
あんなにアークのキスに酔っていたのに、今更俺だけだなんて…
「嘘を飾り付けたようなものじゃないですか」
嗚呼、貴方さえ俺を見ていてくれれば、他は何も望まないのに…。
飾られた嘘
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何故こうなった。 アクグラ…って、どうよ。 アクグラ→コマとか美味しい!
何だか、お題に無理矢理繋げた感が…ごめんなさい。
素敵お題提供源は、既にお馴染みの『ひらひらと舞う』様です。 彼女は誰を狙ったわけでもなく、このセットは私を狙ったそうですよ(笑) さぁ、一本目。二本目以降もお願いします。
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