バン、と勢いよくグランを壁に押し付けた。あれは、一体なんのまねですか?

「ぃった…い」
「俺だって、穏やかなつもりですよ?でも、あんな光景を見せられて…さすがに黙っていられませんよ」

じりっと、グランににじりよった。そう、俺は見てしまった…グランがアークにキスをされている瞬間を。見てしまったのが悪いのかもしれない。でも…

「あれは…されたの。したわけじゃない…よ」
「本当ですか?」

信じられませんね、と冷たい笑みを張り付けたまま、俺はグランの耳元に唇を寄せた。ふぅっと息を吹き掛けると、それだけでグランは膝から崩れ落ちそうになる。

「そんな顔して…その表情で、一体何人を落としてきたんですか?」
「そんなことないよ。俺は…コーマだけ、だよ」
「へーえ…そうですか」

あんなにアークのキスに酔っていたのに、今更俺だけだなんて…

「嘘を飾り付けたようなものじゃないですか」

嗚呼、貴方さえ俺を見ていてくれれば、他は何も望まないのに…。


飾られた嘘

***********

何故こうなった。
アクグラ…って、どうよ。
アクグラ→コマとか美味しい!

何だか、お題に無理矢理繋げた感が…ごめんなさい。

素敵お題提供源は、既にお馴染みの『ひらひらと舞う』様です。
彼女は誰を狙ったわけでもなく、このセットは私を狙ったそうですよ(笑)
さぁ、一本目。二本目以降もお願いします。

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