桜の満開の時期は今年も始業式には間に合わなかった。今年こそ、マックスと二人で帰る帰り道に花見でもして帰ろうと思ったのに…

「真君。桜、咲いてるね」
「んー」

桜が満開じゃないのが気にいらなくて気のない返事をしてしまう。なにもマックスは悪くないのに…。

「どうしたのさ。そんな元気なくて」
「だって…」

そういってふてくされてみる。桜が悪いんであってマックスは悪くない。何度もそう自分に言い聞かせた。

「もういいよ。真君、つまんない。せっかく桜、綺麗なのに…」
「え…」

今、綺麗って?

「真君と見られる桜なら満開じゃない桜でも綺麗なの」
「マックス、本当にそう思ってる?」

何か信じられない。ハッとマックスを見ると少しだけふくれてた。というか…本当に?本当にそう思ってる?

「うん。もう、僕は行くからね」
「待って、マックス!」

俺はとっさにマックスの袖を掴んでいた。

「何?もう言うことはないんじゃないの?」

ううん。言うことはいっぱいあるよ。桜は満開じゃないけど、来年こそ一緒に見てくれますか?

「ごめんね。大好きだよ」
「うん、知ってた。それだけ?」
「来年までずっと一緒に居ようよ」
「いいよ。満開だといいね」

マックスが袖を掴んでいた俺の手を強引に握った。桜、来年は満開で…まあ、ありがとう。おかげで来年以降もずっと一緒に居られそうです。


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桜でほのぼのです。
マックスはドSだと思います。
半田君は可愛いです。
半田君はマックスぞっこんだと思います。
このCPすごく好きです。



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