―彼は言いました

「俺には、貴方しか見えていませんよ」

と。
そして、俺はこう答えました。

「それは俺も同じだよ」

と。

相互に依存しあっていて、
互いを求めあっていて、
深く愛しあっていて。
禁断とされるからこそ、おかしたくなる禁忌。

「大好きだよ」

そう紡ぐように呟いた。

「狂ってしまいそうなくらい、愛してる」

俺が彼にすがりつけば、ギュッと抱き締めてくれる。

最後に、
―彼は言いました

「愛なんて、狂っているくらいが丁度いいんです」



彼は言いました


お題提供『ひらひらと舞う』様


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -