「風介は、何があっても俺を好きで居られるか?」
晴矢が突然私に聞いてきた。答えなど分かりきっているはずなのに、何でそんな質問を。
「居られるに決まっているだろう」 「そうかぁ?」
晴矢は即答してくる。何で、私の何が、晴矢をそんなに不安にさせるような原因なのだろうか、全くもって理解できない。
「風介が最近、上の空だから、心配なンだよ」
可愛いことを言ってくれるじゃないか。押し倒したくなるのをグッと堪えて、私は返した。
「そうだったか?そんなつもりはなかったんだけど。…で、そういう晴矢はどうなんだ?私を好きで居られるのか?」 「居られる。つーか、それしか出来ない。……ちょ、風介っ!?」
私はもう限界だったようだ。あまりにも可愛すぎる晴矢を、その場に勢いよく押し倒した。晴矢のふわふわの赤毛を撫でてやると、幸せな表情で身を委ねてくる。
「例え、世界が混沌の渦に飲み込まれてしまっても、私は晴矢を愛するよ」 「風、介……」
ギュッと抱き着いてきた晴矢を抱き締め返しながら、私はふと考えた。
混沌の渦に飲み込まれてしまうとか、それ以前に、晴矢以外を愛することは出来ないだろうな、と――。
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突然書きたくなった、20分クオリティ。 風晴いいよ風晴。かわいいよ! いろいろ心配な晴矢んが可愛い。
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