「バーンは私のこと、好きだよね?」
そう言いながらガゼルは、俺のほっぺに触れる。
「んな…何だよ、急に…」 「いや、別に」
俺の頬に触れていたガゼルの手が唇に移った。ふに、と触られると何だか変な気分になる。そんな俺の変化を感じ取ったのか、ガゼルはニヤリとして続けた。
「私に、キスしてみてよ」
いきなりのことに固まってしまう。そう言われるとは思わなかった。それにも関わらず、ガゼルは俺に、できないのか?とか言ってくる。
「やる、よ…」
意を決して宣言してから、ガゼルに唇を寄せる。
「…ん……ぁ」
一瞬だけ、と思ったらガゼルに頭を引き寄せられて、ぐっと固定されてしまう。気を抜けば、自分の声じゃないみたいな、甘い声が漏れた。
「…ガゼ、ル…ぅ…」
息継ぎをする間もなく唇を奪われ続け、酸欠気味になる。トントンとガゼルの胸を叩いても離してくれそうに無かった。 5分くらい経ったか、まだ離してくれなさそうなガゼルを片目を開いて盗み見る。
「…ふぅ?」
瞑った目からはつぅっと一筋の涙が零れていた。 何で泣くんだよ。 俺は…ここに居るから…。
跪いてキスしてみせて
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何だかなー… お題に沿ってないので、最後を迎えてしまった…。 …と言うことで、ガゼバン最後のお題でした。
素敵お題提供『確かに恋だった』様 ありがとうございました!
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