「グランは俺のこと、好きですか?」
コーマは唐突にそんなことを聞いてきた。そんなことは迷わずに答えられる。
「うん」 「うん、だけですか?」 「へ?」
どういう意味かわからなくて首を傾げると、コーマは、ふぅ、と溜め息をついてから教えてくれる。
「どうやって好きか、とか…」
あぁ、と手を叩いてから、コーマに伝えようと試みる…が、何故か言葉が出ない。それを見かねたコーマが、もう一度同じ質問をしてくれた。
「俺のこと、好きですか?」 「うん…だい、すき…だよ…」
最後の方はもごもごしてしまって、かろうじて聞き取れるか、聞き取れないか、というくらい。そんなのでコーマが許してくれるわけはなくて、ニヤリと不敵な笑みを浮かべて言った。
「うん、しか聞こえませんね…」
さぁ早く、と言わんばかりの笑顔で、ね?と言ってくるコーマに少々恨みを覚えつつ(お仕置きされたくないから言わないけど!)、半分やけくそ気味に言う。
「大好きだよ、コーマ」 「そうですか、ありがとうございます。それじゃあ、ちゃんと言えたごほうびをあげなくてはなりませんね…」
唇の片方だけをつりあげて笑ったコーマが、何故か凄くかっこよく見えてしまった。そんなことは、その場に押し倒されたことで前言撤回だけど…
でも、そんなコーマが、大好きです。
イエスしか聞こえませんね
***********
鬼畜コーマ様万歳← コマグラ万歳←← 可愛いグラン万歳!
何だか、最近、お題に乗れない(泣)
|