「グランは俺のこと、好きですか?」

コーマは唐突にそんなことを聞いてきた。そんなことは迷わずに答えられる。

「うん」
「うん、だけですか?」
「へ?」

どういう意味かわからなくて首を傾げると、コーマは、ふぅ、と溜め息をついてから教えてくれる。

「どうやって好きか、とか…」

あぁ、と手を叩いてから、コーマに伝えようと試みる…が、何故か言葉が出ない。それを見かねたコーマが、もう一度同じ質問をしてくれた。

「俺のこと、好きですか?」
「うん…だい、すき…だよ…」

最後の方はもごもごしてしまって、かろうじて聞き取れるか、聞き取れないか、というくらい。そんなのでコーマが許してくれるわけはなくて、ニヤリと不敵な笑みを浮かべて言った。

「うん、しか聞こえませんね…」

さぁ早く、と言わんばかりの笑顔で、ね?と言ってくるコーマに少々恨みを覚えつつ(お仕置きされたくないから言わないけど!)、半分やけくそ気味に言う。

「大好きだよ、コーマ」
「そうですか、ありがとうございます。それじゃあ、ちゃんと言えたごほうびをあげなくてはなりませんね…」

唇の片方だけをつりあげて笑ったコーマが、何故か凄くかっこよく見えてしまった。そんなことは、その場に押し倒されたことで前言撤回だけど…

でも、そんなコーマが、大好きです。


イエスしか聞こえませんね


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可愛いグラン万歳!

何だか、最近、お題に乗れない(泣)

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