放課後。これから部活かぁ…そんなことを思いながらトボトボと廊下を歩いて居ると…前方に愛しの標的発見。
「真君っ!」
僕は愛しの標的こと半田真一に後ろから抱き付いた。飛び付いた瞬間、一瞬だけグラッと視界が揺れる。真君…こけないでっ!と、思ったら踏み留まって振り返った。
「びっくりした!マックスか、どうしたの?」 「んー。真君、冷たい…」
意外とあっさりとした返事に寂しくなる。酷いよ…せっかく、2時間振りに逢えたのに。そう考えてたらいつの間にか本音が出ていた。
「何で…」
真君の眉間に少しだけシワが寄る。渋々離れて、真君を見つめながら言う。ジェスチャー付きで… 「もっとこうさ…会いたかったよっ!とか…」 「今からもう一回やり直す?」 「…いや…もう,いいよ」
バッと両手を広げると苦笑という感じで真君が言った。今からやり直しても…ねぇ。その時になるからいいんじゃないか。ま、今更って感じかな?だって、伝わってるから。好きだって気持ちはね…僕も精一杯伝えてるつもりだしね。
「だよね。じゃあ、そろそろ行こうか」
はははっと笑いながら時計を見て真君は言った。もう少しだけ二人で居たい…だけど、そうはいかない。熱血キャプテンの熱血部活が始まるから。あーあ…
「もう?…こんな時間かぁ。そうだね、行こうっ」 「おっと…んっ!えっ!?」
大丈夫、まだまだ一緒に居られる。二人の気持ちが変わらなければ…そう思って、グイッと真君の腕を引っ張ってキスをする。キョトンとした真君にそのまま続けて言う。
「ほら、置いてくよ、真君!」 「まっ…待って、マックス!」
鞄を持って廊下を駆け出す。グランドに向かって…。どこに居ても気持ちは一つだよ。真君、伝わってるから言わなくてもいいよね?僕を抜かして階段を降りていく真君の背中に、心の中でそう呼びかけた。
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最初のに書き忘れました。 呼び方…気にして無くてごめんなさい。 私の妄想だけでなりたっているサイトです。 マックスには半田君のことを『真君』って呼んでいてほしいという唯の希望… 本当に文才無くてすみませんm(__)m
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