「立向居、」
綱海さんが久々に俺を呼ぶ。昨日…いや、さっきまでは避けられているのかと思っていた。どうやら、そうでもないようだ。
「何ですか?」
俺が尋ねると、綱海さんは顔を赤くして俯いてしまう。そんな仕草が愛らしくて、抱き締めたくなる気持ちを必死で堪えた。
「俺、立向居が…好きだ……」
はい?今何て言いましたか?好きとか何とか…
「だから、立向居が…好き」
…やっぱり。あぁ、もう!俺はあまりにも可愛い綱海さんを抱き締めた。
「俺も…好きです」
最初は驚いていたけれど、ギュッと力を入れて抱き締めると、そっと身を任せてくれた。そんな綱海さんにS心が刺激され、ついつい、でも、と続けてしまう。
「本気なら、俺の目を見て言えますよね?」
俯いたまま言われても、何となく…足りない、と思ってしまう。赤くなる綱海さんも見たい。もっと、違う表情が見たい。俺だけに全部見せて…。ねぇ…と呟くより早く、綱海さんが俺と目を合わせる。
「…好き、だ」
これから、貴方は永遠に俺のものですよ…。
本気なら、俺の目を見て言えますよね
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身長差がぶれる!
本当に、さーせん。