グランの部屋で帰りを待って居ると、カチャリと扉を開く音がした。いつもなら、抱き締めて『お帰りなさい』と声をかけるはずだけど、今はそんな気分じゃない。グランは誰かに会っていた。そして、何をしていたのか。

「ただいま。あれ?コーマ、居たの?」
「居たの?じゃ、ありませんよ。どこに居たんですか?」

能天気なグランに溜め息をつきながら問いかけると、一瞬だけ、戸惑ったような表情を見せて、少しだけ唇を噛む。グランがドキドキした時などにする行為だ。きっと、俺以外の誰も知らないグランだろうと思うと、たまらなくなってくる。独占欲が強いとか、何とでも言えばいい。

「え?…あ、えっと、ガゼルとバーンのところ」
「俺に何も言わず、ですか」
「なん…で?」

笑顔を絶やさずに、ジリジリと壁に追い詰めていくと、グランの顔がどんどん困った顔になっていく。その表情を楽しむように、俺は一歩、また一歩とグランに近づいた。

「…俺に無断で他の人に会っていたとは…どうなるか分かってますよね?」
「へ?…コーマ?」
「お仕置き、です」

グランの手首をぎゅっと掴んで、引き寄せる。さぁ、これからグランをどうしてしまおうか。



どうなるか分かってますよね?

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なんか、病むなぁ。
コーマなんで病むの!?

お目汚しすんません。

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