「ガゼルは嫌いじゃない」
君はいつもそんなことを言って、私の質問の答えをはぐらかす。質問だって、答えにくいような内容では、決してない。ただ、『私のことをどう思う?』という質問なだけ。でも、真っ赤になって、顔を背けながら答えてることで返事はお見通し。
嗚呼、何て君は可愛いのだろう。でも、容赦はしないよ。ねぇ、その可愛い唇から聞かせて?
「私のことをどう思っている?」
「だから、嫌いじゃn「嫌いじゃないなら何?言ったらどう?」
バーンの言葉を遮って聞くと、俯いて黙り込んでしまう。そして、追い討ちをかけるように、私はもう一言付け足した。
「私の命令が聞けないのかい?」
バーンはびくりと身体をすくませて、じっと私を見つめた。それから、ゆっくりと言葉を紡ぐように私に言う。
「………ガゼルは、すき」
ぼそりと言った、その一言が愛しくて。こんな言葉は私以外の誰にも聞かせたくない。人目に晒すこともしたくない。
嗚呼、永遠に私の命令だけに答えを――。
私の命令が聞けないのかい?
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独占欲強い!
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