10年後パロ
恭馬さんは会社幹部 ヒロトは大学院生 同居中設定 マンション住まいです
大丈夫そうなら、 スクロールお願いします
「恭馬?置いていくよ?」 「そんなこと言ったって、貴方は歩いて駅まで行くつもりですか?」 「うん、って言ったら?」 「いってらっしゃい、って言うだけです」
車の鍵とスーツのジャケットを取りながら、ヒロトと他愛ない会話を交わす。二人で生活し始めてから、もう二年が経つ。実は今日は、その記念日なわけで。
「戸締まり、しましたか?」 「したよ。大丈夫」 「じゃあ、行きましょうか」 「いってきます」
玄関の鍵をかけて家を出る。
「あ、ヒロト」 「ん?」 「今日は早く帰って来て下さいね?」 「わかってるよー」 「本当ですか?」
エレベーターに乗って、駐車場へ向かった。頭一つ分違うヒロトは、ヒロトの次に大切な愛車を見つけて走り出す。まだ、幼さが抜けないヒロトをゆっくりと追った。
「早くー」 「はいはい」
ヒロトの待つ、助手席の鍵だけをとりあえず開けてやる。それから、自分も運転席に…と思ったら、急にヒロトに腕を引かれた。 ちぅーと唇に吸い付かれて、つい目を見開いてしまう。
「ヒ、ロト…?」 「二年目でしょ?これからもよろしく」
俺はヒロトを抱き締めた。俺って、相当な幸せ者だな…。
「こちらこそ、お願いします」
そんなことをしていたら、お隣のおじさんに「朝からあついねぇ」とからかわれ、さらにヒロトは電車に乗り遅れてしまった。でも、幸せだからいいかな、なんて思ってしまう。 今日はヒロトの大好きな、ビーフストロガノフでも作って待っていよう。
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恭馬さんは駅までヒロトを送って、自分もそのまま会社に行く…という設定
恭馬さんは今日は昼上がりで、作ってよーかなー的なことを思ってる
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