ヒロト独白


嫌い、嫌い嫌い、大嫌い。
君なんて居なくなればいいのに。あぁ、元から居ないんだっけ?
あはは、君は元は俺が作り出した人格なのにね。何でだろう憎くて憎くて堪らないよ。
消えてしまえばいい。誰も君なんて必要としていないんだから。君が居なくなっても、誰も気付きはしないし、誰も哀しまないよ。でも、父さんだけは哀しんでくれるかもしれないね。だけど安心して。俺が君以上の活躍をして、父さんを満足させてあげるよ。
だから、早く消えてくれ。
あぁ、俺ばかり言い過ぎたね。まぁ、君の言いたいことなんて聞く気はない。そもそも、君には感情というものがあるのかい?
好きだの嫌いだの美しいだの汚いだの…君には無いよね?だって、君はただの兵士じゃないか。ただの“マリオネット”なんだ。心なんていらないだろう?
でも、俺には感情がある、心がある。君が憎いよ。何で君は父さんに、君だけの名前をもらって、信じてもらえるの?何で君だけ…俺だって頑張ってるじゃないか。“ヒロト”という名前の鎖を引きずりながら。君なんかよりもよっぽど頑張っている。
なのに、君だけ父さんから愛されて…。
嗚呼、憎い。早く消えてしまえ。


******

こういう気分だったんだよ

あー、お腹すいたな…


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -