姫が恋をしたのは、黒衣を纏い黒馬に跨がった騎士。しかし、彼はどこの王子よりもかっこよくて、自分を愛してくれる。
「恭馬、」
「何ですか?」
「結ばれては、いけないの?」
「残念ながら」
「何で…」
こんなことを彼に言っても仕方ないことはわかってる。彼に言ってもどうにもならない。それでも、自分は彼を求めてしまう。姫と騎士では、絶対に許されない恋。
「俺は貴方を愛し、守ると誓いました」
「そんなの口だけ…」
「誓うということは、特別なことなんですよ?」
そう言って、彼は俺の前に跪いた。
「貴方は、俺の…俺だけのお姫様です」
「恭、馬……」
俺は軽々とお姫様抱っこをされてしまった。この騎士はちょっと強引なところもあるけれど、自分を大切にしてくれる。彼はにこりと微笑んで言った。
「他には変えられない、特別なお姫様です」
その微笑みにクラッとしそうになった。
******
恭馬さんは、ヒロトを軽々とお姫様抱っこをするよ絶対
そんな恭馬にドキドキするヒロトが好きだ
お題が素敵でどうしよう