「えんどーくんっ」
ソファで俺がコーヒーをすすっていたら、後ろからヒロトが抱きついてきた。驚いたけれど、コーヒーは死守。ヒロトにかかりでもしたら、大変だ。
「どうした?ヒロト」 「……円堂くん、ぎゅって、して…?」
ちょこんと首を傾げて俺に頼んだヒロトを、マグカップを持っていない左手で抱き寄せた。
「え、えんどー、くん……」
自分から言った癖に、ヒロトは驚いているようだった。手を伸ばして、テーブルにマグカップを置く。それから、今度は両手でヒロトを抱き締める。
「なんか、ヒロトいい匂いする」 「え?そう、かなぁ?シャンプーとかじゃない?」 「うーん…ヒロトの匂いだと思う」 「円堂くんは…お日様みたいな匂いがする」
そう言いながら、ヒロトは俺の肩に顔を埋める。しばらく、ヒロトの頭を撫でて、お互いに黙っていたら、いつの間にかヒロトがすぅすぅと寝息をたてていた。
「可愛いなぁ…」
俺の服を掴んで寝ている様は、小さい子のようで可愛らしい。ヒロトを撫で続けていて、気がついたら俺も夢の中だった。 数時間後、俺とヒロトが抱き合って寝てしまっている写真が公にされていたのは、また別の話。
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ヒロトの寝顔は眠気を誘うようです 私は眠くてなりません
円ヒロの日おめでとう!
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