「きょまぁぁー」 「何ですか、ヒロト」
馬鹿ぁぁぁ!と俺にへばりついてくるヒロトに、俺は少し冷めた口調で返した。何ですかツンデレですか。ヒロトに対して、何も反応を示さないでいると、ヒロトは俺の首に手をかけて、ぎゅうぎゅうと絞めてきた。
「ちょっ…ヒロっ、ト……くるし……」 「恭馬の馬鹿ぁ」 「ひ、も…あ、でも、ヒロトに殺されるなら、ほんも…ぁ、ちょっと…本当に苦しい!!」
一瞬、お花畑と可愛いヒロト(※いつもです)が見えたが、俺の必死の訴えにヒロトは俺の首から手を外した。
「…どうしたんですか?」 「何もない」 「嘘ばっかり…顔に出てます」
俺はヒロトの頬を突っついた。
「最近、恭馬が冷たい」 「そうですか?」 「構ってくんないし」
正直そんなに気にならなかったが、少しヒロトから離れる時間が多かったかもしれない。
「それはすみませんでした」 「うん。分かればいいよ」 「じゃあ…」
俺はそう言ってヒロトを押し倒した。ニヤリと笑ってみせると、ヒロトの表情が少しひきつる。
「今までの埋め合わせとお詫びも込めて、今日は朝までですよ」
えー、とヒロトは言ったが、まんざらでもないように笑っている。ヒロトの額に口付けて、俺は小さく呟いた。
「今日は本当に寝かせませんよ」
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どうしても恭ヒロが書きたかった 変態チックな恭馬も好きだ←
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