恭ヒロ前提不動(→)ヒロト?
声ネタです
苦手な方はご注意を
「不動くんっ」
ねぇねぇねぇ、とものすごい勢いでヒロトがバシバシ叩いてきた。
「何だよ、うるせぇな」
「ねぇ、一つお願いがあるんだけど」
「あ?」
「えっと…後ろから抱き締めて、ヒロト…って、呼んでくれないかな?」
俺は自分の耳を疑った。何でそんなことを俺がしなくちゃならないんだ。
「ごっごめんね、突然。ちょっと…ホームシックで。不動くんが俺の大好きな人、恭馬の声にそっくり、だから…」
別に無理は言わないよ、と必死に手を振るヒロトに仕方なく、俺は立ち上がった。
「一回…だからな」
「うんっ、ありがとう」
嬉しそうに笑ったヒロトの背中に回って、ぎゅっと抱き締めてみる。何だか慣れない。
「ヒロ、ト…」
俺が名前を呼ぶと、腕の中の身体がビクリとすくんだ。一瞬ドキリとしたが、それを振り払うように、身体を離した。
「ありがとう、不動くん。落ち着いたよ」
真っ赤な顔で照れ臭そうに笑ってヒロトは言った。俺は何も言えずに、とりあえず頷いておいた。全く…
「何なんだよ」
わけがわからない。
******
こっちがわけがわからない
かじぐみ好きだ