「なまえ、」
「んー?」
「き、キスしたことある?」
「は?」

突然の変な質問に固まってしまう。まぁ、一応はあるけど。遊びでくらいは。

「いや、別に…特に意味はないから」
「あ、ちょ…リュウジ!」

俺から離れようとしたリュウジを慌てて戻す。顔を見たら、真っ赤だった。

「何だよ、なまえ」
「俺の台詞だよ。何?突然」
「だから、特に意味はないって…」
「ふーん…。ねぇ、してみる?」
「な、何を…?」
「キスを」

俺的に大きな賭けだった。可愛いリュウジの唇を奪えるかどうか。

「…して、みる……」
「ん、りょーかい」

承諾されるとは、かなり驚きだった。絶対に拒否られると思ったから。ぎゅっと目を瞑るリュウジに、一瞬だけ唇を重ねる。ふわりとした感じと、暖かい温もりが伝わってきた。

「…りゅーじ?」
「ば、馬鹿!こっちを見るなっ」
「何?もしかして、初めて…だった?」
「だったら、悪い…かよ……」
「あー、もう、リュウジ可愛すぎッ!」

しゃがみこんだリュウジをギュッと抱き締めた。

「俺がこれから、もっといろんなこと、教えてあげる」
「なっ……なまえ!!」

リンゴみたいに赤くなるリュウジをつっつく。俺はこれから忙しくなりそうです。


まさか初めてとか?


******

いつも通り、大暴走なまえくんいつでもゴーイングマイウェイなんです、彼は…

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -