「んなぁ、風介?」
「何だ、なまえ」

風介は素っ気なく俺に返事を返した。冷たいなぁ、と腕をちょっと突っつくと、物凄い勢いで払われた。

「ごめん、ごめん」
「用件は何だ。私は忙しいんだ」

えぇっ…風介くん風介くん、君は今、ゴロゴロしてるだけじゃ…

「早くしろ」
「…うん」

じろっと睨まれて、俺はゆっくりと口を開いた。嗚呼、どうか殺されませんように!!

「風介は、恋したことあるか?」
「は?何だ、お前はっ、いきなり…」

風介の顔が、みるみるうちに真っ赤になる。可愛い可愛い。ガバッと起き上がったかと思ったら、慌てて俺から顔を背けた。

「そんな、突然…」
「で、あんの?」

可愛い風介についついS心が刺激されてしまう。どうなのさ、と詰め寄れば、風介は滅多に見せない表情になる。

「黙れっ…私は、ない…たぶん…」

風介はかぁっと頬を赤く染めて、左斜め下を見つめる。手は、膝の上でギュッと握り締めている。あ、ヤバい。

「可愛い…」
「あ、ちょっと…抱き着くな馬鹿」
「俺が風介に恋ってやつを教えてやるよ」
「余計なお世話だ」

そういいながらも、まんざらでもない表情を浮かべる風介を抱き締めた。
これでも、恋を知らないって言えるか?
なぁ、風介。



恋ってやつを教えてやるよ

******

久しぶりの夢そして、相変わらずの夢主
書き終わってから気づいたが、
風介、名前呼ばねぇ

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