「んなぁ、風介?」 「何だ、なまえ」
風介は素っ気なく俺に返事を返した。冷たいなぁ、と腕をちょっと突っつくと、物凄い勢いで払われた。
「ごめん、ごめん」 「用件は何だ。私は忙しいんだ」
えぇっ…風介くん風介くん、君は今、ゴロゴロしてるだけじゃ…
「早くしろ」 「…うん」
じろっと睨まれて、俺はゆっくりと口を開いた。嗚呼、どうか殺されませんように!!
「風介は、恋したことあるか?」 「は?何だ、お前はっ、いきなり…」
風介の顔が、みるみるうちに真っ赤になる。可愛い可愛い。ガバッと起き上がったかと思ったら、慌てて俺から顔を背けた。
「そんな、突然…」 「で、あんの?」
可愛い風介についついS心が刺激されてしまう。どうなのさ、と詰め寄れば、風介は滅多に見せない表情になる。
「黙れっ…私は、ない…たぶん…」
風介はかぁっと頬を赤く染めて、左斜め下を見つめる。手は、膝の上でギュッと握り締めている。あ、ヤバい。
「可愛い…」 「あ、ちょっと…抱き着くな馬鹿」 「俺が風介に恋ってやつを教えてやるよ」 「余計なお世話だ」
そういいながらも、まんざらでもない表情を浮かべる風介を抱き締めた。 これでも、恋を知らないって言えるか? なぁ、風介。
恋ってやつを教えてやるよ
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久しぶりの夢そして、相変わらずの夢主 書き終わってから気づいたが、 風介、名前呼ばねぇ
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