今日はいつも飄々とした笑みを浮かべている、コーマの顔を崩してみたいと思う。
…と、そんな話をしたら、ジェネシスのみんなに笑われた。“それは無理だろう”と。無理だろうと言われるほど燃えてくる。それはしょうがない。中学生とはいえ、男は男だ。

「コーマ、」
「なんですか」

すっごく嫌そうな顔をしてコーマはこちらを振り返った。半端な気持ちだったなら、土下座して誤ってしまいそうな…俺はそんなことしないが。まぁいい、作戦に移ろう。

「ちょ、何なんですか…」

ギュッと抱き締めてみると、いつものコーマらしくなく、慌てて俺の腕の中でもがいている。顔を真っ赤にして見上げてくるコーマはいつも以上に、何だかツボだった。

「やべぇ、作戦失敗したかも」
「は?え?何が…」

反則的なコーマの可愛さに、違うことでコーマの表情を崩してやりたくなった。

「可愛い」
「なっ……////」

コーマは耳まで真っ赤になって、顔を背けた。嗚呼、なんでだろう。そんな仕種も可愛らしい。これが、惚れた奴の弱味と言うものか…。
後ろから、もう一度コーマを抱き締めて、俺は幸せに浸った。


そんな仕種も可愛らしい

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コーマは可愛いと思う
グラン以外には右の子だと思う

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