そんな生温いのじゃ足りないから。もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと…俺が満足出来るまでもっともっと。
「そんなんで、俺が満足出来るとでも?」
ふっと上から鼻で相手を笑う。こんなことは、もう何度目だろう。たくさんの奴等をこうやって見下してきた。
ヌルイ喜劇では、満足できない。もっともっと、可笑しいくらいの狂劇でないと…。
「ねぇ、もっともっと…まだ足りないよ…」
狂ってしまうくらい、もっともっと激しく俺を愛して…そうじゃなきゃ、全然満足できないから。嗚呼、足りないたりないたりなイたりナイたリナイタリナイ……
「俺を、もっと愛して…。アハ…アハハハハハハハハっ!!」
声を上げて笑っている自分が、何か獣のようなものに成り果ててしまったように感じられた。でも今は、それ以上に、俺を満足させて…
足りないたりないタリナイ
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ヒロト独白になってしまいました。
ina√xx(R15)様に提出…楽しく書かせていただけたので、達成感です。
こんなのですみません。
素敵企画に参加させていただき、ありがとうございました。