コーマの本名ネタバレ有
あ、ウルビダも…
知りたくない人は注意
おkな人は下にスクロール!!

















何者かの気配に振り返ると、グランが満面の笑みを浮かべて立っていた。

「恭馬、」
「…え?」

久しぶりにその名前を呼ばれたことに驚き過ぎて、滅多に開かない目が開いてしまった。

「恭馬、恭馬っ。久しぶりに呼んだね」

ふふっと楽しそうに笑ったグラン…ではなく、ヒロトはギュッと俺に抱き着いた。

「何ですか、突然」
「それ、恭馬の口癖だよね」
「もういいじゃないですか、コーマで」
「嫌。ウルビダにも、れなちゃんって呼んだら拒否られたし。他のみんなもだよ?だから、恭馬は拒否られても呼ぶの」
「じゃあ、貴方もグラン、ではなく、ヒロト、なんですね?」
「そう!」

恭馬恭馬と俺の名前を何度も何度も呼んでみているヒロトを愛しく思い、ギュッと抱き締め返す。自分の名前は決して嫌いではないのだが、最近は呼ばれ慣れていないこともあって何だか照れ臭い。そういえば、ジェネシス計画が始まって、さぁ名前を決めよう、というときに、俺がコーマ、と呟いたら、ヒロトに大爆笑されたんだった。

「恭馬、にやけてる」
「にやけてません」
「にやけてるよ。何考えてたの?」
「いやぁ…行為中に恭馬って呼んでくれたらそそるなぁ…なんて、そんなもんですよ?」
「え?なっ何馬鹿なこと…」

ヒロトの顔がかぁっと赤くなっていく。実は即興だから、あんまり考えてない。まぁ、それはものすごくもえるけれど。

「まぁ、何でもいいですけど。今日は、ヒロトが呼んでくれるなら、恭馬で過ごしますよ」
「うん!!」

にこりと笑いかけると、ヒロトも楽しそうに笑う。今日は、今日だけは、コーマをお休みしましょうか。



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