俺はあいつが嫌いだ。だって、いつも何考えてるかわかんないし、フラフラしててじっくり話したことはない。グランの話だと、そんなに悪い奴ではなさそうだけど…いや、油断しちゃだめだ。まぁ、気になっていないというと嘘になるが…別に、好きとかそういうのではない、と思う。
「何だろうな…」
独り言を呟いて、はぁっと溜め息をつく。そろそろ戻るかな…と振り返ったら、今まで散々考えていた、コーマが居た。
「い、いつからそこに?」
「そうですねぇ…真之が百面相してるくらいからでしょうか」
ふふっと笑ったコーマは、お邪魔しましたと言わんばかりに身を翻した。
「どこ行くんだよ」
「ちょっとそこまで」
もう一度、何考えてるか分からない笑みを浮かべた。
だから、俺はあいつが嫌いだ。
振り返ると…いつもそこにいる。
振り返ればそこにいた
お題提供『秋天』様
******
何だ何だ何がしたい。
逆でもいけなくないが…その前に、CP要素があるか?
ごめんなさいごめんなさい。
素敵お題が霞んでごめんなさい。