俺はあいつが嫌いだ。だって、いつも何考えてるかわかんないし、フラフラしててじっくり話したことはない。グランの話だと、そんなに悪い奴ではなさそうだけど…いや、油断しちゃだめだ。まぁ、気になっていないというと嘘になるが…別に、好きとかそういうのではない、と思う。

「何だろうな…」

独り言を呟いて、はぁっと溜め息をつく。そろそろ戻るかな…と振り返ったら、今まで散々考えていた、コーマが居た。

「い、いつからそこに?」
「そうですねぇ…真之が百面相してるくらいからでしょうか」

ふふっと笑ったコーマは、お邪魔しましたと言わんばかりに身を翻した。

「どこ行くんだよ」
「ちょっとそこまで」

もう一度、何考えてるか分からない笑みを浮かべた。
だから、俺はあいつが嫌いだ。
振り返ると…いつもそこにいる。



振り返ればそこにいた
お題提供『秋天』様
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何だ何だ何がしたい。
逆でもいけなくないが…その前に、CP要素があるか?
ごめんなさいごめんなさい。
素敵お題が霞んでごめんなさい。

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