なんということでしょう。
終わると思ってなかった。槇です、こんにちは。


ここから先は言い訳と個人的見解と気持ち悪いキャラ語りに満ち溢れておりますので、不愉快になりそうだと思われたらここでブラウザバックいただけますと幸いです。




□□□□□□





終わるとは。まさか終わるとは。
いや、書きはじめたんだからどこかで終わらなければならないのですが、長く付き合いすぎて、私にとって13夢主もシドさんもジルさんもヤーグさんもリグディさんも、みんなみんな家族みたいな感じになっていたというか……。四六時中、暇な時はずっと彼らのことを考えていたんだから向こうからしたら意味不明な親しみを感じていてもおかしくはないという話でして。そんなわけで、五人もの家族とある日突然別れを告げることになるなんてやっぱり思わないじゃないですか。
だから、最終話を書きはじめて、この勢いを大事にして今書き終えなければと思って、書き終えた時、おそろしいまでの空虚に苛まれたわけです。13夢主が笑ってどっか行ってしまうみたいで、書いたことを後悔してしまったりもして。寂しくて仕方なくなりました。
13連載を書きはじめたのは2009年とかなんです。2009年の暮れだったから、ぴったり七年か。本当、ちょっとした歴史ですよね。私の人生の三分の一ぐらい、彼らと一緒にいた気がします。
でもはじめたのは私ですから、終わらせられるのも私しかいないので、覚悟して挑むしかなかったような気がします。本当にね、夢小説に何をおおげさなって思われる方が多いと思うんですが、それでも私は彼らの存在にすごく救われていました。特に13夢主にはそういう意味で感謝しています。辛いことがあっても、私が書かないと13夢主は即座に死んでしまうから、そう思ったら極端な話、死ぬわけにいかないなって思ったんです。ほんと極端で大げさなんですけどね!?(笑)

ちなみにこれはただの言い訳なんですが、最終話に関してはイベントをだいぶ改変してお届けしております。あくまで13夢主視点ということで。あとすごく早足で書いてしまったので若干後悔もあったりします。今後若干の修正いれるかもしれません。


そして、キャラクター総評と、今後の展望について。

□リグディさん
誰かリグディさんのフルネーム教えてください。明らかになってないよね?ね?
さて、彼の終わり方についてですが、あれは結構早い段階で決めてたなって記憶があります。LR書きはじめたあたりでもうあんな感じにするつもりだったような。
というのも、彼だけはちょっと13夢主たちと縁が薄いんですよね。シドさんとだけは縁深いけれども。それに、13夢主はジルさんヤーグさんと手を繋いだままで終わることを選ぶだろうと思ったっていうこともあります。そのとき盛大に余るリグディさんを想像したら物悲しい気持ちになってしまって。それに彼も13夢主よりは飛空艇と一緒にいたいかなって思ったってことがあります。
前日譚も含め、書いていて思ったことですが、リグディさんは本当に良い人ですよね。常識人枠。ヤーグさんも常識人枠なんですが、彼はちょっと潔癖なところがある気がするので、リグディさんは融通のきく部分も含めて頼りになる大人枠だと思います。良い人。

□ヤーグさん
ヤーグさん可愛いよヤーグさん。自警団メンバーで付き合うとしたら誰ですかって聞かれたら、ヤーグさんかリグディさんでさんざん悩んだ後にヤーグさんを選びますまじで。
13夢主との関係について、ずっとずっと彼も悩んでいたふしがあるのですが、LRに至って吹っ切ったような気がしています。13夢主を手に入れることも望まず、恋愛対象として据えることも望まない、されど愛情を向け続ける……そんな感じになりました。なりましたって、書いてるの私なんですが、こういう細かいところって本当考えて決めてないんですよね。ヤーグさんがそうしたいって望んだからそうなったって感じというか……本当、キャラクターって動くんですね。物書きを始めるまでは、いろんな書き手さんが「キャラクターは勝手に動く」って言っていたのを正確に捉えられてなかったんですが、こういうとき実感しますね。
ヤーグさんは13夢主を愛してくれたけど、こういう関係が結局彼は一番落ち着くのかもしれません。きっと夢主もヤーグさんと一緒になったほうが幸せなこと多いんでしょうけど、結局幸せになりたくて誰かを好きになるわけじゃないんだなぁって思いました。

□ジルさん
ジルちゃんこっちスマイルちょうだい。
LRを書きはじめた辺りで突然夢主がジルちゃんと呼びはじめたので戸惑っております。おかげで士官学校でも出ちゃったよ。
しかしジルさん、LRに入ってからパンチが足りませんでしたね。ジルさんって本家さまでもすごく内弁慶じゃないですか?で、内弁慶って結局自分に自信がないことの裏返しだと思うんです。あれだけの美女が自分に自信が無いってどういうことヒェェェェって感じなんですけども。LRに至って、夢主ともヤーグさんともずっと一緒にいて、いろんなことを経験して、夢主にもヤーグさんにもきっちり認められてて愛されてるって学んだんだと思います。
自分勝手な愛、っていうのが一番当てはまる気がする人でした。自分の大切な人が傷つけられたとき、身内に怒りを撒くっていう悪癖もあるんですが、自分のために発揮されるときそれってすごくかわいいですよね。ジルさんかわいいです。夢主もジルさんがかわいくて仕方ないんだと思います。

□シドさん
この人に関しては……もうほんとあんまり言うこと無いんですが……。
13夢主がやたら彼を怖がっているのは、私が怖がっているのもあると思います。
それにしても、LRに入ってだいぶ夢主との関係も落ち着いた気がします。一方で前日譚ではちょいちょいいろいろあったりするので、なかなか順調一辺倒とは言えないような気も。
前日譚で夢主が言ってたんですが、「先輩って顔だけじゃーん?性格サイアク、まぁ惚れた弱みっていうか?」この台詞にいろいろ集約されているような。シドさんは優れている反面、付き合っていくのは難しい人だと思います。理想のために平気で人を振り回すし。でもその欠点も、惚れた弱みっていうか?そういうことなんだと思いました。
惚れたほうが結局負けなんでしょう。


ここまで書いてから13長編の、最初のあとがきを確認してきたら私ほとんど同じこと言ってる。笑える……。

□夢主
おつかれさまでした。本当におつかれさまだった。そればっかりです。
この13夢主って人は、とてもわかりやすい人間で、とても強い人間にしてしまったなというのが一種反省点です。人間じゃねぇわ!!みたいな意味で。ゴルゴノプス素手で捻り潰すし。
私自身がチキンな人間なので、彼女みたいな強さがほしいなと思いながら書いていた部分もあり、一方でこれはあかんのじゃないかという部分もあったり。ジルさんヤーグさんとの距離感とかですね。
この夢主って人は、好きな相手をベッタベタに甘やかすんですよね。野良猫を家猫にしてしまうのと一緒で、自分がいなくなった時に彼らがどうなってしまうかなんてまるで考えてないのに、彼らのために死にたがる。これは酷いもんだなと思いました。たぶん書きはじめた頃は、私がそういう夢主をかっこいいと思ってたんですよねえ……黒歴史や……。
自分を大切にしないっていうのは結局、自分を大切にしてくれる人を大切にしないのとおんなじなんだと思います。LRではその点、少しは成長が見られているといいんですが。
LRでの変化ですが、これは主に前日譚だけれども、部下との付き合い方に変化が出てたら嬉しいです。夢主だって数百年上司やってれば部下あしらいもうまくなるものって感じですね。
そして、最後になりますので、語るべきか迷っていたのですが、デフォ名である「ルカ・カサブランカ」という名前の由来についてお話しさせていただこうと思います。名前については、ルカの福音書から。……いや内容とかそんなよく知らないんですが、シドさんを助けたいがために作った話なので、彼らの福音たる女性の名として何がいいかな……と考えました。地味に男性名です。き、気にしない!
カサブランカというのは、映画からではなく、もちろん都市名からでもなく、百合の花からですね。真っ白で大輪の百合です。処女性をイメージして、でした。思えば最初のサイト名は「Lost Casablanca」だったわけでして、それもここからきてますね。一応考えてつけてたよ、ってだけの話です。




これからについてですが、これで終わるのも名残惜しいので、たぶんまだちょいちょい更新はあるのかなと思います。それでも長編としての話はこれでおしまいになるかなと。
こまごまとした、書き終えた時点での展望については、ここに残してしまうと後で混乱しそうなので(私が)、日記にでも残しておこうかと思います。


長くなりましたが、結局語りたいことはほとんど話の中で語らせていただいたので、もう言うべきことはないのかもしれません。
13−2を書き直したいとかそういう瀕死の願望についてはまあ、おいおい可能なら考えてみるつもりです。

とにかく長い間、おつきあい頂きありがとうございました!こうも長くなってしまったことについては正直反省と謝罪の意しかないのですが、お礼を申し上げたく思います。読んでくださったことも、好きだと言ってくださったことも、全てが私の糧であり、夢主の生きる理由でした。
本当に感謝しています。それでは、また別のお話で出会えますことを祈っております。


2016.12.31 槇
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -