おっ、おわ、おわっ……おわったぁ……。
終わりましたね。終わると思ってなかったぞおい……いや終わらせるつもりはあったけど、道が長すぎて……おおお。
せっかくこんなに書いたので、きちんとあとがきを書こうと思います。
無駄に長い上に、不愉快に思われる方がいるかもしれない内容になると思うので、裏話などお嫌いな方、危険だなと思われた方は回避をお願い致します。

そうですね……うまく纏める自信がないので、キャラごとに纏めますかね。夢主との関係性とかね。



まずルシ組から。

・ライトさん
→我らが姉さんですよわっしょい!姉さんの心の動きとかは本家おおもと原作閣下がこれでもかと教えてくれますので、あまり詳しくは描写しませんでした。いやまあ、初期頃はどの程度描写するかまるで決めておらず、そのせいでなんか……いっぱい書いてあるんですけど……ガプラからパルムポルムまでの間は特に……。
実は夢主さんは、ライトさんと対比されるように性格設定などをしております。まあどうでもいいですねそれは。最終的にそんなんどっかいっちゃったし。自分でもよくわからなくなっちゃったし。
相性はいいのか悪いのか……まあでもスノウくんよりかは夢主のほうが現実的なので頭痛の種にはならないと思います。友人というよりはまさしく仲間という関係が似合いますね。互いの考えてることはよくわかるので、仲は良いと思いますがどうなんでしょう。

・スノウくん
→扱いが悪いのは仕様ですが別に嫌いというわけでは。なんかすごい弄りたくなるんだよね……苛めたくなります。飛びかかりたくなるというか。もうちょっと馴染んでたら夢主は間違いなく跳びかかっていたと思います。
スノウくんはスクエニ側からしてヤーグさん・シドさん両方との対比をされているみたいなので、夢主は根本的には彼ら二人と性格が似ている(理想主義者・優柔不断・背負い込むタイプ)スノウくんによく懐くはずなのですが、いかんせん時期が悪かったね。喧嘩別れ中だったので夢主はさんざんスノウくんに八つ当たりしてしまいました。スノウくんにちょっときつく当たってるように見えるのはアレ全部八つ当たりです。大人げない……。

・ホープくん
→ホープくんかわいいよホープくん。夢主とは何ら関係性がないです。ただ、多分互いにちょっとイラッとしてる。ホープくんは育ちもかなり良いですし、周りにいる大人がライトさんスノウくんサッズさんといった「責任って大事」ってことをよく知ってるかっこいい人たちばっかりなので、そうではない夢主に若干のムカつきがたまにあったはず。たまに喧嘩っぽくなってるのはそれ。でもまあ互いに認め合ってる部分もあり、仲が悪いというわけではありません。好ましく思ってる部分もある感じ。

・ファング
→我らが姐さん。not姉さん。シドさんと夢主の関係がよくわからなくて困惑してましたね。安心しろ私もわからん。ヴァニラ命の彼女ですから、夢主とはもっと対立するはずだったんですが、尺の都合でカッティング。夢主がもっと“コクーン”という存在に固執していれば違ったんでしょうけども……むしろコクーンに嫌悪を抱いてたのでだめでしたねえ。
裏話ですが、ファングさんが最初にルシにされたとき、ファルシ=アニマ御殿には夢主が隠れておりましたので、出会ってることには出会ってたと思います。だからなんだ。

・ヴァニラ
→実はもっと夢主とは仲良し仲良ししてもらうはずだったんですが尺の都合以下略。もうちょっと活躍してもらってもよかったよね……ほんとにね……。

・サッズ
→おっさん活躍ほぼゼロでゴメンほんとゴメン バトルで使ったことがあんまりなくてとにかく書きづらかった。

・セラちゃん
→存在感のなさよ……がんばれ君は強い子だ!

・ドッジくん
→紛うことなき未登場。




お次はファルシ勢です。大して言うことないんですけどね。

・ファルシ=アニマ
→夢主とは知己でしたドーン。良い子設定です。夢主のためを思うが故、バルトアンデルスの計画にも乗っかりました。本当はパルスファルシなので根本的に女神の探し方が違うので、バルトアンデルスに協力するはずがないんですよね。実際、というか本家おおもと原作閣下ではたぶん“協力なんかしてなかった”んだと思うんですけど。気づいたらあんなことになってただけではないかと。最終的に使命なんかどうでもよくなっちゃってましたしね。

・ファルシ=ダハーカ
→神話で言うトリックスターなファルシですね。特に深い考えもなく下界で暴れてるやつ。夢主のことは嫌いなのか、タワーで落としたのは嫌がらせです。

・ファルシ=バルトアンデルス
→諸悪の根源。こいつがだいたい全部悪い。夢主とは利害の一致から手を組んでいました。詐欺師は自分がカモられる可能性に気づかないという話。

・ファルシ=オーファン
→可哀想な子。頭も境遇もかわいそう。夢主とは分かり合えたはずだと思いますが、いかんせん夢主に説得する気もありませんしねえ。声をジルさん役の声優さんが担当していることに夢主がキレました。




お待ちかね軍部組!

・リグディさん
→誰かこの人の名前教えてくれよ。名前わかんないから困ることが結構ありました。
口調・性格ともに素敵です。とにかく書きやすい。正直この人と喧嘩してるときが夢主は一番輝いてるよ。
士官編でのちのち明らかになりますが、夢主とはいろいろあったので恩義を感じてくれているのか、口調の厳しさとは裏腹に大変仲が良いです。正直純粋な友人はこの人ぐらいだと思う。シドさんのことは、口には出さないけどとても敬愛している。頭の良い人なので、頭の良い人が好き。ので実はジルもヤーグも決して嫌いじゃないっていうかむしろ好ましく思ってはいます。

・レイダ
→この人の出番を失くしたいのにうまくいかない……夢主も仕事できるんでっせアピールのためにリサイクルされた結果、個性を身につけた小道具兵士Aです。
名前の由来?スカイリム(洋ゲー)の南部の村の湖川で浮いてる死体です。

・ジルさん
→13における女王様。いろんな意味で。士官学校でヤーグさんよりジルさんに焦点を当てている分、長編では少し日陰だったかなと残念です。でも士官学校の勢いでやるとシドさんとヤーグさんをあっさり食っちゃいそうでですね。軍部三人って、三人ともどっかこっか似てる気がするので、場合によっては一人いれば残り二人の出番はいらなかったりします。この三人が寄ると文殊の知恵を超越する。そしてヤーグさんが静かになる。
夢主との関係性ですが……なんというか、学生特有の、“共依存込みでの友情”を書きたくてですね。士官学校でもそんな感じなんですけど。お互いにすごく好きなぶん、勘違いとかで突然凄まじくズレてしまうというか。本家さまの方ではジルさんという存在がほとんど掘り下げられなかったので、彼女の人物像を作り上げるのが一番大変でした。ヒステリックで実は直情的な人のようなので、その理由付けとか。一番詳細に考えてます。一時期はストーカー並みにジルさんのことばかり考えていました。
彼女はおそらくとても早熟で、早く大人になったぶん、ゆっくり成長するべきだったところをなおざりにしてしまったタイプかなぁと思います。早熟すぎて、誰の嘘をも見破ってしまってきたので、誰にも心からの信頼を抱けないというか。のでそこに夢主さんを突っ込んでみました。夢主の性格は、“いかにジルさんに心を開かせるか”という点からも設定されています。ジルさんのために生まれてきたんだよって一言言ったら濃厚なレズプレイとかしてくれるんじゃないですかね。書こうかもうずっと長いこと迷ってるんですけどどうでしょう需要ありますかね?私は読みたいんですけどね?
人物像としてはとてもとても冷酷な人。利己主義で、自分以外とことんどうでもいいんだと思います。そういうところが魅力だと思います。

・ヤーグさん
→軍部組の良心。とにかく良い人。夢主を好きになったのは別に性格がどうのとかそういうのではなく、単純にあまり女慣れしてないところにグイグイ来られたからだと思うんですけどどうですかね。いや、それだけだと十年はさすがに続かないと思うので、他にも理由くらいあったとは思いますが。どうだろう、一途なだけかも。
女性に手を上げることにそもそも抵抗があるので、夢主とヤーグさんが戦闘するシーンではいつもいつもヤーグさんが実力を出しきれず終わります。士官では顕著(のつもり)ですが長編ではそんなに感じなかったでしょうか。優柔不断で良い人なので、いつも葛藤を抱えています。ジルさんの影響で必死に冷酷になろうとするものの、結局夢主を殺すことができず機体でシ骸の群れに突入するという正直9割即死だよバッカかお前!?という方法で夢主を救ってくれました。運良く助かってよかったですね。いや飛行機って、旅客機ならともかく戦闘機ってマジすぐ落ちるんですよ。掠めただけで普通アウトなはず。プラウド・クラッドという、普通の戦闘機とは違う性質のおかげで死なずに済んだということだと思います。書いた本人が「思います」連発なのは本当にどうかと思うんですけど、こういう細かい処はまるで決めてません。なんなら愛の力で助かったってことでも構わん。
ちなみに最終話ですが、ヤーグさんで〆たのはヤーグさんが一番純粋に夢主を心配してくれそうだからです。さすが軍部組の良心。

・シドさん
→もう……この人に関しては何を話せばいいのか……。それがもうわからない。
人物像としては、とにかく有能。デフォルトで若干ひとでなし。でも悪い人ではありません。あんな崇高すぎる理念を抱いてる人ですから悪い人じゃないんです。ただ他人を利用することに躊躇いがないタイプです。自分が利用されることにもあまり憤ったりしないようですね。根本的に、結果良ければ全て良しな人っぽい。気がする。ので、ファルシに支配されたことに関しても怒りを抱くより先にそんな状況下で何ができるかを必死に考えていたんだと思います。
夢主とは……そうですね、これはあえてぐっちゃぐちゃに書きました。全部真実です。夢主をさんざん利用もするけどちゃんと愛してもいる、大事にもしてるけどそれが全員に伝わっているわけじゃない……みたいな。夢主にすら伝わってないときもあるくらい。“相手に実感をもって認識させるくらいきちんと愛す”ということをしない人です。そういうことに価値を感じないのだと思います。感情だけで実利のない部分には気を配らないというか。
そういう人なので、本来ならすれ違って関係が断ち切れる可能性が高いと思いますが、単純な恋愛ではないため十年も続いてしまいました。夢主についてシドさんが思ってくれていることは、前日譚に書いたのが彼の本心だと思います。思っていることが正しく伝わっていることは意外と少ないんですよね。シドさんのように、仕草に感情を滲ませない人は特に。
この後は市民のために戦ってくれることを祈ります。二度と人間が追い詰められないように。シドさんがんばりやさんだから大丈夫ですようん。リグディさんにできたんだから。


なんていうかここまで書いといてなんだけどこれ全部私の独自設定ですからね。書いてて厚顔無恥にも恥が勝つ。恥ずかしい……。



・夢主
→最後の方完全に振り切っちゃってて、考えてることが少しわかりにくくなりましたね。一人称視点にして誤魔化したけど。
士官学校時代の思い出にしがみついています。それ以外の全てはどうでもいい人。ジルとヤーグのことが特別大事で、でも冒険を続けるうちにシドさんのことも好きだなと気づきました。あれ……私はシド夢と銘打って書き始めたはずでは……。
童顔だったり幼く見えたりするのは、“エトロにヴァルハラ入場拒否られてるせいでエトロの瞳になった時代から外見変化がない”から。ヴァルハラの混沌を受け入れることで人は老いていずれ死ぬ、というのが13世界の真理のようなので。でも伝わってるかなこれどうなのかな。
あのオチについては、実は最初から決まっていました。そもそも“軍部組を助けるため”の人間なので。これは13-2が発表される前にもう決めていました。役割が先にある人間だから、果たしたら終わりでした。
そこに至るトリックというか、レトリックとかは、最近までちゃんと決めてませんでした。ので、LRFF13をプレイした後に完結させて良かったなと思います。





・あとがき

→大変楽しかったです。もう何年……三年以上になるんですかね。完結してよかった……本当に、感無量です。たくさん嬉しいコメントもいただきました。書けなくて苦しかったこともありました。それを、やっと完結させることができました……。
とにかく今言えることはただひとつ、完結できたのは読んで下さったみなさんのおかげです。コメントがなければ、誰かが見てくれなければ、きっと完結なんてしなかったです。この結末もありえなかったと思います。
13という作品が私は本当に好きで、書いていてとても楽しかったです。ありがとうございました。

私は、夢主という存在を一つの人格としてつくるタイプの書き手です。自己投影するタイプの方もいるんですが、うちの夢主は私とは全くの別人です。誰かモデルがいるわけでもなく、私が書くことを辞めればその存在ごと消えてしまう主人公でした。そんな彼女がここまで生きたのは閲覧してくれて、コメントまでくれた皆様のおかげです。
本当にありがとうございました!


2014.6.22. 完結
2014.11.25.加筆修正
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