Indexnew | main | link交錯する彼らの罪状 瞳は視ていた。恙無く全てが成るのを、ただ視ていた。「これは未来?過去?」そのどちらか。いや、あるいはいずれでもないのか。何にせよ、もう彼女には関係のないことだ。彼女はゆっくりと瞼を閉じる。そうして緑の眼が覆われてしまうと、空気中に交じり存在し続ける無数の己に気が付いた。「……いいえ。あなたも、誰も彼も、私じゃない。それでも全ては同一に、ここに在る」瞳は視ていた。物語がひとつの転機を迎えるのを、ただじっと“視”つめていた。 [*prev] | [next#] 13-2長編ページへ × 「#エロ」のBL小説を読むBL小説 BLove - ナノ -